TOPIX続落、引き締め後の中国株急落-輸出一角売り

東京株式相場は午後に弱さが鮮明 になり、TOPIXが小幅続落した。金融引き締めを受けた中国株が 急落し、同国経済の先行き懸念が浮上。輸送用機器やゴム製品など輸 出関連株の一角、石油・石炭製品、海運などが安い。年初からの上げ 相場の一服感も漂い、証券株も売られた。

TOPIXの終値は前週末比1.58ポイント(0.2%)安の928.73、 日経平均株価は同3円82銭(0.04%)高の1万502円86銭。東証1 部33業種は、石油・石炭製品、証券・商品先物取引、輸送用機器など 23業種が下落、水産・農林、金属製品、化学、小売、その他製品、電 機など10業種は上げ、相場全般を下支えした。

しんきんアセットマネジメント投信の山下智巳主任ファンドマネ ジャーは、世界的な金利上昇に対する懸念や欧州の財政問題などから、 「買うインセンティブはまだ見えにくい」と話した。中国の預金準備 率引き上げについては、銀行融資が抑えられ、企業の設備投資に資金 が回らず、中国経済を冷やすと警戒されてしまうと指摘している。

中国人民銀行(中央銀行)は14日、市中銀行の預金準備率を引き 上げると発表した。外貨準備高の急増、新規融資が目標を超えたこと を受けての措置。人民銀がウェブサイトに掲載した声明によると、預 金準備率は20日から50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 引き上げられる。引き上げは約2カ月間で4回目。これを受けた17 日 の中国株は続落し、上海総合株価指数は一時3%安、深セン総合株価 指数は4.1%安まで下げ幅を広げた。

大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所の西村由美次長 によると、「金融引き締め観測を背景に、中国株は前週末にすでに下げ ていただけに、預金準備率引き上げは相場に織り込み済みで、影響は 限定的と思われた」という。ただ、きょうの中国株は意外にも大幅続 落となり、「投資家心理にとってネガティブに働いた」としていた。

直近上昇業種に売り圧力、半導体関連支え

TOPIXが直近安値を付けた昨年11月2日から前週末までの 業種別33指数の騰落率上位には証券・商品先物取引(32%高)、石油・ 石炭製品(27%高)、輸送用機器(23%高)、保険(18%高)が並んで いた。きょうは、こうした業種群がいずれも相対的に弱くなり、直近 で買われた業種を中心に売り圧力が高まった格好だ。

一方、TOPIXのプラス寄与度上位に信越化学工業、東芝、東 京エレクトロンが入ったほか、SUMCOやエルピーダメモリも買わ れ、半導体関連銘柄に上げが目立った。「インテルが先週、好決算や設 備投資の増勢姿勢を示したことをきっかけに、半導体関連株への物色 意欲が高まっている」と、大和CMの西村氏は見ていた。

東証1部の売買高は概算で18億6859万株。売買代金は1兆2510 億円。値下がり銘柄が702、値上がりは779。

ユーシンとユニツル大幅安、プレナスに買い

個別では、先行投資負担がかさみ、11年11月期の連結純利益が 前期比49%減に落ち込みそうと前週末に発表したユーシンが東証1 部の下落率トップ。11年11月期の増益率が前期から低下する見込み となったユニオンツールは下落率2位だった。四半期報告書提出の遅 延で、東証が監理銘柄に指定したポプラは急落。UBS証券が投資判 断を「中立」に引き下げたブリヂストンも安い。

半面、電気自動車(EV)ベンチャーのゼロスポーツからEV約 1000台分の制御装置などを受注した、と16日付の日本経済新聞朝刊 が報じた安川電機、「ほっともっと」の既存店売上高が回復基調にある ため、2011年2月期業績予想を上方修正したプレナスが買われた。10 年11月期の連結純利益が前期比2.7倍となったほか、自社株買い実施 方針を発表したニッケは急騰。

国内新興市場は、ジャスダック指数が前週末比0.5%高の53.59 と小幅に7日続伸。東証マザーズ指数は同0.5%高の476.43と小幅に 反発した。10年9-11月の連結売上高が前年同期比15%減となった ウエストホールディングスが売られ、デジタルガレージ、スタートト ゥデイ、アクロディアも安い。

半面、日本通信、スカイマークが買われ、ユビキタス、第一精工 が上昇。子会社が、アンドロイド用の電子ブックアプリを公開、7機 種のアンドロイド搭載スマートフォンに対応していると14日に発表 しているスターティアは急騰した。

--取材協力:北中杏奈 Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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