米国株(14日):反発、S&P500は週間で7週連続高

米株式相場は反発。S&P500 種株価指数は週間での連続上昇が2007年以来の最長となった。米銀 JPモルガン・チェースの決算が過去最高益となったことを好感した。 米消費者マインド指数や小売売上高が予想を下回ったものの、相場へ の影響は限定された。

JPモルガンは上昇。同行の10年10-12月(第4四半期)決算 は前年同期比47%の増益。引当金を減らしたことが影響した。ノベラ ス・システムズを中心に半導体関連株も高い。インテルの設備投資計 画拡大が手掛かり。銀行持ち株会社のスターリング・バンクシェアー ズは、身売りの可能性があるとの報道をきっかけに買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1293.24。週間では

1.7%高となり、これで07年5月以来の最長となる7週連続の上昇。 ダウ工業株30種平均は55.48ドル(0.5%)上昇の11787.38ドル と、08年6月以来の高値。S&Pの中型株400種指数は0.7%高の

931.07と、過去最高値を記録した。

ヘッジファンドのトラクシス・パートナーズを運用するバート ン・ビッグス氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「米株 式相場の次の動きは上昇となるだろう」と指摘。「どの程度上げるの かは分からないが、状況が順調であれば10%、世界経済の力強さが示 されれば20%の値上がりとなろう」と述べた。

S&P500種は09年3月の安値から91%上昇。政府の刺激策や 企業利益が予想を上回ったことが背景にある。同指数構成銘柄の2010 年業績は、これまでに発表された3四半期のすべてで市場予想を上回 った。ブルームバーグがまとめたデータによると、アナリストは企業 利益が今年は14%増加すると見込んでいる。

米経済指標

米商務省がこの日発表した12月の小売売上高(速報値)は季節調 整済みで前月比0.6%増となった。前月は0.8%増。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値では0.8%増だっ た。12月の米消費者物価指数は前月比0.5%上昇と、伸び率は市場予 想の0.4%上昇を上回った。1月のロイター・ミシガン大学消費者マ インド指数(速報値)は72.7と、前月から低下した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は75.5だった。 12月の米鉱工業生産指数は前月比0.8%上昇と、5カ月ぶりの大幅な 伸びとなった。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、スティ ーブン・ウッド氏は、「年が変わったが、状況が変わったわけではな い」と指摘。「米国では経済の一部の分野が引き続き苦戦しているも のの、企業業績は極めて好調だ。金利環境が比較的安定しており、ま あまあの成長がみられるため、株式にとっては好ましい1年となるだ ろう」と述べた。

この日の欧州株式相場は下落した。中国が過熱している国内景気 の沈静化に向けた措置を講じたことが影響した。中国人民銀行(中央 銀行)は市中銀行の預金準備率を引き上げると発表した。外貨準備高 が急増したことや新規融資が目標を超えたことを受け、準備率引き上 げを決めた。

人民銀がウェブサイトに掲載した声明によると、預金準備率は20 日から50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げられ る。

JPモルガンが高い

JPモルガンは1%高。同行の10-12月決算は、純利益が48億 3000万ドル(約4000億円)と、過去最高となった。投資銀行部門の 純利益は前年同期比21%減少し15億ドル。

半導体製造装置メーカーも軒並み高い。ノベラス・システムズは 12%高と、S&P500種の値上がり率トップ。アプライド・マテリア ルズは7.6%、KLAテンコアは5.9%それぞれ上げた。

スターリング・バンクシェアーズは2.9%高。スターリング・バ ンクを傘下に置く同社は、1株当たり8ドルで買収される可能性があ ると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳し い関係者の話しを基に報じた。買収額は8億2500万ドルになる。

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