1月14日の欧州マーケットサマリー:独債が続落、利上げ観測台頭

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3349 1.3364 ドル/円 82.95 82.81 ユーロ/円 110.73 110.67

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 283.77 -.27 -.1% 英FT100 6,002.07 -21.81 -.4% 独DAX 7,075.70 +.59 +.0% 仏CAC40 3,983.28 +8.45 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.15% +.06 独国債10年物 3.03% -.02 英国債10年物 3.61% +.00

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,367.00 -14.50 -1.06% 原油 北海ブレント 98.26 +.97 +1.00%

◎欧州株式市場

欧州株式市場では売りが優勢となった。中国が過熱している国内 景気の沈静化に向けた措置を講じたことから、資源株が売りを浴びた。

スイスの産銅会社エクストラータと、英鉱山会社アングロ・ア メリカンが安い。非鉄金属の最大消費国である中国はこの日、市中 銀行の預金準備率を引き上げると発表した。ドイツの製鉄会社ティ ッセンクルップは3.2%下げた。アラン・ヒッペ最高財務責任者 (CFO)の辞任が売りを誘った。

一方、オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールデ ィングは6.4%の大幅高。米半導体メーカー、インテルの売上高見 通しがアナリスト予想を上回ったことが好感された。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%安の283.77で終了。 騰落比率は7対8。週間ベースでは1%上げた。欧州連合(EU) が債務危機の拡大を阻止する取り組みを強化するとの期待が押し上 げ要因だった。

ETXキャピタル(ロンドン)のシニアトレーダー、マノジ ュ・ラドワ氏は、「中国が政策金利を引き上げる1歩手前の措置で、 同国経済の余剰資源を抑制することが狙いだ」と述べ、「市場はま だ方向性を見極めようとしているが、弱気になりつつあるようだ」 と続けた。

14日の西欧市場では、18カ国中9カ国で主要株価指数が下落 した。エクストラータは1.2%安、アングロ・アメリカンは3.2% 下げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ2年債相場が4日続落。欧州中央銀行(E CB)がインフレ加速に伴い、年内に政策金利を引き上げるとの見方 が強まった。

ドイツ2年債利回りはほぼ1年ぶりの高水準を付けた。この日発 表された昨年12月のドイツのインフレ率が約2年ぶりの高水準とな ったことが背景にある。ECB政策委員会メンバー、ウェーバー・ド イツ連銀総裁はこの日、ユーロ圏の見通しが「大きく」改善したとし、 インフレリスクが高まる可能性があるとの見方を示し、13日のトリ シェ総裁の発言内容を踏襲した。この日はユーロ圏の高債務国の国債 が上昇したことから安全資産の需要が後退したことも、ドイツ国債の 下落要因だった。

バイエルン州立銀行のシニア債券ストラテジスト、マリウス・ダ ハイム氏(ミュンヘン在勤)は、「トリシェ総裁の発言は真剣に受け 止められている」と述べ、「同総裁は注意深く監視している。これは 総裁としての責務であり、驚くことではない。市場はインフレ発言に 反応しているが、やや過剰な反応かもしれない」と続けた。

ロンドン時間午後4時34分現在、ドイツ2年債利回りは前日比 5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し1.16%と、 昨年2月3日以来の高水準を付けた。同国債(表面利率1%、2012 年12月償還)価格は0.095ポイント下げ99.705。ドイツ10年 債利回りは3.04%で前日からほぼ変わらず。3日連続で3%を上回 っている。

ドイツ2年債と10年債のスプレッド(利回り格差)は8bp縮 小し188bpと、昨年11月30日以来の最小となった。

一方、スペイン10年債利回りは前日比2bp低下の5.36%。 ドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ利回り)は229bpと、 先月9日以来の最小に近づいた。イタリア10年債利回りは5bp下 げ4.67%。スペインとイタリアは今週、国債入札をそれぞれ実施し た。ポルトガルも国債を発行した。

◎英国債市場

今週の英国債相場は下落し、週間ベースで2週連続安となった。 イングランド銀行(英中央銀行)がインフレ抑制に向け、政策金利を 引き上げるとの懸念が広がった。

英政府統計局(ONS)が14日発表した12月の英生産者物価 統計で、出荷価格指数は前月比0.5%上昇。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト15人の予想中央値は0.4%上昇だった。

ロイズTSB・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の債券ス トラテジスト、デービッド・ページ氏は、最新のデータは「英国でイ ンフレ問題が高まりつつあるとの見方をさらに強めたほか、イングラ ンド銀がこれに対応するとの懸念を広めた」と語った。

ロンドン時間午後4時14分現在、10年債利回りは3.61%と、 前日からほぼ変わらず。前週末比では9ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇した。2年債利回りは3bp上げ1.33%。前 週末7日からは10bp上昇。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212-617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE