米JPモルガン:10-12月は最高益、引き当て減など寄与

資産規模で米2位の銀行、J Pモルガン・チェースの2010年10-12月(第4四半期)純利益 は48億3000万ドル(約4000億円)と、過去最高となった。信 用環境の改善と景気回復を背景に引き当てを20億ドル減らした。

14日発表の決算によると、純利益は1株当たり1.12ドル。 前年同期の32億8000万ドル(1株当たり74セント)から47% 増えた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト25人の 予想平均は、調整後1株利益1ドルだった。

通期も純利益は174億ドルと過去最高。引当金を約70億ドル 減らし利益に繰り入れたことが寄与した。ジェイミー・ダイモン最 高経営責任者(CEO)は報道関係者との電話会議で、「引当金を 減らすのは会計要件などを満たすために必要な場合だけだ」として、 「望んでいることではなく、利益を計上するためでもない。これを 利益とは見なしていない」と語った。

2009年を通じて赤字だったクレジットカード部門は第4四半 期の全行純利益の27%を稼いだ。投資銀行は31%。

インスティチューショナル・リスク・アナリストリティクスの 共同創業者、クリストファー・ウェーレン氏は調査リポートで、 「表面的には好調な決算だが、引き当てや将来の損失に関する経営 陣の強気に支えられている」と指摘した。「信用や過去の遺産につ いて未解決の問題を抱えているが、他行ほどではない」と続けた。

住宅は1年前よりも改善

ダイモンCEOは、米住宅市場は依然「ひどい」状態と述べた ものの、1年前よりかは改善していると語った。問題のある住宅ロ ーンを買い戻すため15億ドルを法務費用に引き当てた。08年に 買収したワシントン・ミューチュアルから引き継いだ不良債権にも 21億ドルを引き当てた。

第4四半期の総収入は前年同期比13%増の261億ドル。債 券・株式市場の収入は40億ドル。前年同期は37億ドル、前四半 期は43億ドルだった。

リテール(小口金融)銀行部門の利益は7億800万ドル(前 四半期は9億700万ドル)。前年同期は3億9900万ドルの赤字だ った。引当金は18億ドル減らし25億ドルとした。

クレジットカード・サービスの利益は13億ドルと前四半期の 7億3500万ドルから増加。前年同期は3億600万ドルの赤字だ った。引当金は35億ドル減らした。

投資銀行部門の純利益は前年同期比21%減少し15億ドル。 引当金2億7100万ドルを戻し入れた。

支払い金利と受け取り金利の差である利ざやは2.88%と、前 四半期の3.01%や前年同期の3.02%を下回った。

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