ECBのウェーバー氏:インフレリスクが上向くことは十分にあり得る

欧州中央銀行(ECB)政策委員 会メンバー、ウェーバー独連銀総裁は14日、ユーロ圏の経済見通しは 顕著に改善したとし、インフレリスクが高まる可能性があるとの見解 を示した。

同総裁はドイツでの講演で、「景気見通しはかなり明るさを増し た」とし、「インフレの中期的見通しへのリスクは現在のところ総じて 均衡しているが、上向きになることは十分にあり得る」と語った。

ECBのトリシェ総裁も13日の政策決定後の会見で、インフレ対 応を政策の焦点に戻す姿勢を示した。物価安定維持のために必要なら ばECBが利上げをすることが示唆された。昨年12月のユーロ圏イン フレ率は2.2%となり、ECBが目安とする2%弱の水準を2年余り で初めて上回った。トリシェ総裁は、インフレが年末に向けて低下す る前に一段の加速もあり得るとの見通しを示した。

ウェーバー総裁は、インフレ加速は「主としてエネルギー価格を 主因とする短期的な物価上昇圧力によるものであるため、現行のEC B金利は依然として適正だ」との見解を示した。

一方、「物価の動向を非常に厳密に監視する必要がある」とも述べ た。

債務危機と景気については、危機は「今までのところユーロ圏の 景気動向に大きな影響を与えてはいないものの、ユーロ圏全体にとっ て深刻な課題であり、回復へのより重大な脅威となる前に解決するこ とが必要だ」と語った。

景気見通しはドイツばかりでなくユーロ圏で全体的に改善したと の認識を示し、「従って、ユーロ圏の景気見通しへのリスクは若干、下 方向に傾いているものの、回復は続くだろう」と述べた。

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