米国の超人気スポットはゲイのスポーツバー-高可処分所得層が上顧客

外からは「ボクサーズNYC」 は米国郊外のショッピングセンターにある普通のスポーツバーのよ うに見える。室内には薄型テレビ14台、ビリヤード台2台、ダーツ ボード。スーツ姿の男性数人がビニールカバーのついた椅子に座り、 いずれもブラックベリーをいじりながら、ビールを飲んでいる。ビ ールを出すバーテンダーが身につけているのは下着だけ。店名のボ クサーズは、ボクシングをする人ではなく、男性の下着から名付け られた。

マンハッタンのフラットアイアン地区に開店してから1年足ら ずのボクサーズは、ゲイのスポーツバー流行の先駆者だ。スピーカ ーからは大音量でレディー・ガガの曲が流れ、テレビではニューヨ ーク・ニックスの試合を放映している。

ボクサーズの共同オーナー、ボブ・フルートさんは「スポーツ というテーマは人を心地よくさせる」と語る。仕事のパートナーの ロブ・ハインズさんとはゲイのソフトボール・リーグで出会った。 2人はゲイ社会の夜遊びの場所はいろいろあるものの、地元のチー ムを応援できるような昔風のバーはなかったことに気が付いた。ハ インズさんは「気取ったラウンジに出かけてマティーニを飲みたい とは思わないし、レザーバーに行くのも嫌だ」と打ち明ける。

相次ぎ新規開店

これまで店は成功を収めている。ハインズさんによると、2010 年4月のボクサーズの開店以来、売り上げは当初予想を45%上回る 水準で推移しているという。

米国では、ここ数年で12店近くのゲイを顧客対象としたスポー ツバーが開店した。シカゴのクルー、ボストンのフリッツ、ロサン ゼルスのGYMスポーツバーなどだ。

「正直言って、ゲイの男性と女性がなぜスポーツ好きなのか皆 目見当がつかない」。フロリダ州フォートローダーデール郊外のスポ ーツバー、サイドラインズの市場ディレクター、ジェニファー・モ ラレス氏はこう述べ、突然のゲイのスポーツバー流行に驚きを隠さ ない。

ゲイのスポーツバーは、可処分所得が増加している客層が主な 収益源だ。市場調査会社のウィテック・コーム・コミュニケーショ ンズによると、成人のレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トラン スジェンダーの購買力は7430億ドル(約61兆3000億円)となり、 09年の7320億ドルから増加した。

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