名付け親ゴールドマンがBRICs離れ-米は「スウィートスポット」

中国からロシアまで物価圧力が高 まり、新興各国の中央銀行に年内に利上げするよう迫っている。これに 伴い新興市場株の魅力が薄れる一方、投資家の米国への関心が強まって いる。

新興国での金融政策引き締めは、こうした国々の中銀がバーナン キ米連邦準備制度理事会(FRB)議長のスタンスから一段と離れてい くことを意味する。同議長は、事実上のゼロ金利政策を長期間継続し、 勢いが付き始めた景気回復を後押しするため金融面での刺激策を継続す ると表明している。

こうした変化に対応し、ブラジルとロシア、インド、中国の4大 新興国を「BRICs」と名付けた米ゴールドマン・サックス・グルー プは新興市場株の選好を弱めつつある。もはや米国株の指標、S&P 500種株価指数を上回るパフォーマンスが見込めないというのがその理 由だ。米JPモルガン・チェースも新興市場株に対する見方を変えた。

ファン・エック・アソシエーツのポートフォリオマネジャー(ニュ ーヨーク在勤)、エリック・ファイン氏は、新興市場が「インフレとの 闘いの最前線になっている」と指摘、「インフレ抑制と成長の両立が一 段と難しくなる年だ」と語った。

ゴールドマンの世界市場調査責任者(ニューヨーク在勤)、ドミ ニク・ウィルソン氏は5日付の顧客向けリポートで、米国などで景気拡 大にもかかわらず金融引き締め圧力がほとんどないことが、こうした国 の資産にとっての「スウィートスポット」をつくり出しているとの見方 を示した。同社のストラテジストはS&P500種が今年末に1500に上 昇すると予想。13日終値は1283.76だった。

JPモルガンのアナリストらは先週、先進国の株式と比較して新 興市場株を「オーバーウエート」とすることを「戦術」として反転させ たことを明らかにした。新興国のインフレ加速が利上げにつながる可能 性があることがその一因だという。

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