トヨタ:脱レアアースへ-次世代ハイブリッド・EV用モーター開発中

ハイブリッド車世界最大手のト ヨタ自動車は、供給が途絶するリスクのあるレアアース(希土類)を 必要としない次世代ハイブリッド車・電気自動車(EV)向けモータ ーを開発中であることを明らかにした。

トヨタの米国現地法人、米国トヨタ自動車販売の広報担当、ジョ ン・ハンソン氏は、同社の日米の技術者が、ハイブリッド車「プリウ ス」に現在使われている永久磁石型モーターよりも軽量で効率の良い、 いわゆる「誘導モーター」の開発に取り組んでいると述べた。

ハンソン氏は、「これは長期的なアプローチだ」とした上で、 「レアアースの供給など地政学的な問題を考慮した場合、極めて良い 解決策をもたらす開発につながり得る」と説明した。

この次世代モーターの開発に成功すれば、トヨタは世界のレアア ースの90%強を供給する中国からの輸入への依存度を減らせる公算が ある。中国は先月、レアアース輸出枠を2011年1-6月(上期)に 35%削減すると発表した。既に昨年7-12月(下期)には72%削減 しており、これを受け一部のレアアース価格は2倍余りに高騰した。

ネオジムやジスプロシウムなどのレアアースは、プリウスのほか、 日産自動車のEV「リーフ」やホンダのハイブリッド車「インサイト」 などにも使われている。自動車以外では、携帯電話でも利用される。

トヨタは昨年、中国以外からの調達ルートの開拓を目指すタスク フォースを設置したことを認めている。

RAV4のEV向けとは別個

トヨタは12年に、EVメーカーのテスラ・モーターズが供給す る脱レアアース誘導モーターを搭載したスポーツ型多目的車(SUV) 「RAV4」のEVモデルを投入する予定。テスラのEVスポーツ車 「ロードスター」や次世代セダンの「モデルS」にも同様なモーター が使われる。

ただハンソン氏は、このRAV4向けモーターは、同社の次世代 モーター・プロジェクトとは別個だと説明した。

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