アイルランド支援融資、金利50%下げ必要か-真の救済にならない恐れ

欧州連合(EU)はユーロ圏の 債務危機拡大阻止を目指す金融支援策を拡充する中で、アイルラン ド向け緊急融資の金利を50%引き下げるべきだと、JPモルガン・ チェースのデービッド・マッキー氏含む複数のエコノミストらが指 摘した。

アイルランドは昨年11月にEUなどと合意した総額850億ユー ロ(約9兆4000億円)の支援受け入れで、平均5.8%の金利支払い に直面している。このコストは、国際通貨基金(IMF)が今年の 成長率を1%未満とみているアイルランドの債務負担を重くする恐 れがある。2012年の成長率見通しは2%未満。

マッキー氏は13日、ロンドンで電話インタビューに応じ、アイ ルランドの「借り入れコストを欧州は半分、つまり250ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)程度引き下げることができるはず だ」と述べた。さらに、「政府の債務再編抜きに危機を脱したいの なら、今のままの金利ではだめだ。必要となる財政緊縮の度合いが 深刻であることから、経済成長は当面緩慢だと見込まれており、金 利水準は重要な問題だ」と説明した。

スペインとポルトガルも資金調達コストを抑え、救済策受け入 れを強いられる状況を回避しようと模索する中で、欧州各国政府は ユーロ圏の危機対応措置拡充の一環で、緊急融資の金利を低くする 代わりにソブリン債残高を抑える保証措置の導入を検討している。 事情に詳しい関係者4人が明らかにした。

アイルランドは、ギリシャが1100億ユーロの支援策で合意した 後の昨年5月に創設された包括的な緊急融資制度を初めて活用する ユーロ参加国となっている。高債務国に財政の健全化を促す目的で、 EU指導者は市場実勢に近い金利での融資を支持してきた。

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