豪州洪水:海運需要減で途方に暮れる貨物船、ヘッジファンドがリース

オーストラリアのクイーンズラン ド州を襲った過去50年で最悪の洪水の影響で需要が落ち込み、太平洋 地域で途方に暮れている貨物船を、ヘッジファンドグループのM2Mマ ネジメントがリースする見通しだ。

M2Mのロンドン在勤の共同マネジングディレクター、スティー ブ・ロドリー氏は13日の電話インタビューで、このケープ型船舶はも っと積み荷があると見込んで大西洋地域へ石炭を輸送していると述べ た。M2Mは顧客である用船企業が負担すべき用船料を支払っている が、用船企業が燃料コストの大半を支払うという。M2Mにとってこ の方が積み荷のない状態で運航するより割安になる。

海運業界の調査会社グローバル・ポーツによると、クイーンズラン ド州で荷積みする船舶の遅れは昨年11月以降、2倍以上となっている。 同州は世界の原料炭の海上輸送供給の約50%を占める。通常、滞船数 が増えれば船舶需給が逼迫(ひっぱく)し運搬レートは上昇するが、鉱 山の操業停止が長引けば荷主企業が船舶の出港を要請するため、新たな 受注競争が激化する可能性がある。衛星による追跡データによると、ク イーンズランド州沖の滞船数は13日時点で127隻と、前日の132隻 から減少した。

海運デリバティブ(金融派生商品)ブローカー、フレート・インベ スター・サービシズ(ロンドン)の調査ディレクター、ピーター・ノー フォーク氏は「太平洋地域の海運市場はひどい状態だ。かなり絶望的 だ」との見方を示した。

クイーンズランド州沖で荷積みを待機している船舶のコストは用船 企業がカバーする場合がある。海事法に基づき、用船企業は収入の不足 をカバーするため船主企業に対し、船舶の出港や代替となる積み荷を探 すよう要請することができる。

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