米SECが金融機関を調査、SWFとの取引めぐり-関係者

米証券取引委員会(SEC)は 金融機関数社が政府系ファンド(SWF)からの投資を確保するため に、不適切な支払いを行っていなかったか広範な調査を開始した。事 情に詳しい関係者2人が明らかにした。

今回の調査は非公開だとして関係者が匿名を条件に語ったところ によると、焦点の一つは、銀行やヘッジファンド、プライベート・エ クイティ(PE、未公開株)投資会社がSWFからの投資を得るため 仲介人に支払ったかどうかという点。SWFと組んだ仲介人は政府当 局者と見なされる可能性があるため、そうした人物とのやり取りでは 米国の海外腐敗行為防止法(FCPA)に従わねばならない。

国際法律事務所スカデン・アープスの弁護士、ゲーリー・ディビ アンコ氏(ロンドン在勤)は「SECは政府当局者と考えられる対象 を幅広い視野でとらえている」と述べ、「従って、SECがSWFに 雇われた人をFCPAに照らして政府当局者と見なすと予想すること ができる。SECは国営組織に関係するコンサルタントや仲介人との 関係について注意深く調べていくだろう」と語った。

今回の調査の性質は、公的年金からの投資確保を目指し選挙献金 などの不適切な支払いを行ったとしてファンドマネジャーらが追及さ れた米国での相次ぐ汚職事件を想起させるものだ。SECの調査は米 紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が13日夜にウェブサ イトで報じていた。同紙によると、SECはシティグループとブラッ クストーン・グループに書簡を送付したという。SECのジョン・ネ スター報道官はコメントを控えている。

SECはまた、金融機関が投資の確保や証券の販売を目的にファ ンドの従業員に直接、娯楽や旅行などを含む便益を不適切に提供して いたかどうかも調べていると、関係者の1人は話した。

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