米インテルの売上高見通し、市場予想上回る-サーバー需要で

世界最大の半導体メーカー、米 インテルは、2011年1-3月(第1四半期)の売上高がアナリスト予 想を上回る見通しを示した。企業によるコンピューターやサーバーへ の投資増加が背景。

インテルの13日の発表資料によれば、売上高は111億-119億 ドル(約9184億-約9846億円)の見通し。ブルームバーグが集計し たアナリスト予想平均は107億ドルだった。

ステーシー・スミス最高財務責任者(CFO)はインタビューで、 今年は10%の増収が見込まれると語った。米経済がリセッション(景 気後退)から立ち直る中で消費者のノート型パソコン需要は不振が続 いているが、企業はコンピューターやサーバーの更新を進めている。

インテル株を保有するベッカー・キャピタル・マネジメントの パット・ベッカー氏は「素晴らしい四半期だった。企業向け市場が 回復してきた」と指摘した。

13日のナスダック・ストック・マーケットでは、インテルの株価 はニューヨーク時間午後4時(日本時間14日午前6時)時点で前日 比1セント安の21.29ドルで終了。決算発表を受けた時間外取引では 一時、2.3%高の21.77ドルに上昇した。

インテルが同時に発表した10年10-12月(第4四半期)の純利 益は33億9000万ドル(1株当たり59セント)。前年同期の22億 8000万ドル(同40セント)から48%増加した。ブルームバーグが集 計した1株利益のアナリスト予想平均は53セントだった。売上高は 前年同期比8.4%増の115億ドルで、アナリスト予想平均の114億ド ルを上回った。

設備投資増強

インテルは今年の設備投資予算を増額した。インテルは今年の工 場や設備への投資を87億-93億ドルと、10年の52億ドルから増強 する。これを受け、アプライド・マテリアルズなどの半導体製造装置 株が軒並み高となった。製造装置業界最大手アプライドの株価は時間 外取引で5%高、ノベラス・システムズは3.3%高。

インテルのポール・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)は、今 年の設備投資は将来の成長への自信を反映したものだと説明。新型C PU(中央演算処理装置)「アトム」は今年発売されるタブレット型 コンピューターの広範な機種で採用されると語った。さらに、どのよ うなタイプであれコンピューターの販売が伸びれば、オンラインサー ビスを提供するためのサーバーの増強が必要になることから、インテ ルのサーバー向けチップの販売増加につながると予想した。

タブレット戦略

投資家の間では、インテルがパソコン(PC)向け市場での優位 性を携帯電話やタブレット型コンピューター向けでまだ活用できてい ないという見方があったが、オッテリーニCEOの発言を受けて懸念 は和らぐ可能性がある。

アップルのタブレット型コンピューター、「iPad(アイパッ ド)」はARMホールディングスの技術に基づく携帯電話向け半導体 が搭載されている。

インテルによると、収益性の指標となる粗利益率は第1四半期に 約64%となる見通し。前四半期は67.5%だった。通期の粗利益率は 約65%となると予想している。ブルームバーグ調査の予想平均は

64.2%だった。

インテルの今月の発表によると、同社の11年第1四半期は14週 間と、通常の13週間より1週多いが、一部のアナリスト予想はこれ を考慮していない可能性がある。

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