米国債(14日):30年債が週間ベースで下落-入札や株高で

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米国債市場では30年債が週間ベ ースで前週に続き下落。米国の景気回復が加速している兆候を好感し て株式が上昇したほか、今週実施された30年債入札で最高落札利回り が予想を上回ったのが背景だ。

この日の米国債は下落。朝方発表された昨年12月の小売売上高 や鉱工業生産が前月比で増加したことから、米景気回復のペースが加 速していると受け止められた。米連邦準備制度理事会(FRB)は 6000億ドルの国債購入計画に基づき、償還期限2015年2月から 2016年6月までの国債73億ドルを購入した。

BNPパリバの金利戦略責任者、ブレント・ベイガン氏(ニュー ヨーク在勤)は、「今週の国債入札や堅調が続く株式相場が利回りに 上昇圧力をかけた」と述べ、「景気の弱さを示す経済統計が発表され る中、市場には強い方向感がない。しかし、株式相場が持ち応えてい る事実が国債相場を動かす材料になっている」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、週間ベースで 30年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げ て4.53%。この日はニューヨーク時間午後5時19分現在、前日比3 bpの上昇。同国債価格(表面利率4.25%、2040年11月は95 19/32。

この日の10年債利回りは3bp上げて3.32%。一時は昨年12 月20日以来の低水準となる3.25%まで下げた。週間ベースではほぼ 変わらず。

グロース氏

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、同社トー タル・リターン・ファンド(運用資産2410億ドル)の米政府関連証 券の組み入れ比率を12月に22%と、前月の30%から引き下げた。

この日発表された1月のロイター・ミシガン大学消費者マインド 指数(速報値)は72.7と、前月の74.5から低下した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は75.5だった。 この統計に反応し、米国債は一時上昇する場面もあった。

ラッカー総裁

米リッチモンド連銀のラッカー総裁は、今年の米国経済は3.5- 4%成長するだろうと述べ、連邦準備制度による国債購入計画の見直 しにつながるとの見解を述べた。

ラッカー総裁は14日、リッチモンドで講演した。講演原稿によ ると同総裁は、「短期的に国債購入計画の見直しを正当化できるほど、 景気見通しは改善していないかもしれないが、今後数カ月間の経済動 向によっては、本気で資産購入計画の再評価もあるとみている」と述 べた。

米ボストン連銀のローゼングレン総裁は、失業率の低下とインフ レの上昇を促進するため、金融緩和策が引き続き必要との認識を示し た。

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