1月14日の米国マーケットサマリー:ドルは週間で大幅安(訂正)

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3374 1.3364 ドル/円 82.97 82.81 ユーロ/円 110.97 110.67

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,787.38 +55.48 +.5% S&P500種 1,293.24 +9.48 +.7% ナスダック総合指数 2,755.30 +20.01 +.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .58% .00 米国債10年物 3.32% +.03 米国債30年物 4.53% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,360.50 -26.50 -1.91% 原油先物 (ドル/バレル) 91.65 +.25 +.27%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、米国の主な貿易相手国通貨に対 してドルが週間ベースで昨年9月以来の大幅安となった。消費者マイ ンド指数の予想外の低下に加え、小売売上高が予想ほど伸びなかった ことがドル売りを誘った。

ユーロはこの日、対ドルでもみ合い。フィッチ・レーティングス はギリシャの格付けを投機的等級(ジャンク)にまで引き下げた。中 国人民銀行(中央銀行)が市中銀行の預金準備率引き上げを発表した ため、資源輸出国の見通しが暗くなり、豪ドルと南アフリカ・ランド が下げた。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「米ドルをめぐるセンチメントはすでに 暗くなりつつある。以前より明るくはない」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時27分現在、主要6通貨に対するイン ターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は週間で2.4%低下 の79.105。これは米連邦準備制度理事会(FRB)が追加金融緩和 を示唆した昨年9月24日までの週以来の大幅な下げ。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。S&P500種株価指数は週間での連続上昇が 2007年以来の最長となった。米銀JPモルガン・チェースの決算が 過去最高益となったことを好感し た。米消費者マインド指数や小売売上高が予想を下回ったものの、相 場への影響は限定された。

JPモルガンは上昇。同行の10年10-12月(第4四半期) 決算は前年同期比47%の増益。引当金を減らしたことが影響した。 ノベラス・システムズを中心に半導体関連株も高い。インテルの設備 投資計画拡大が手掛かり。銀行持ち株会社のスターリング・バンクシ ェアーズは、身売りの可能性があるとの報道をきっかけに買い進まれ た。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.7%高の1293.24。週間では1.7%高となり、 これで07年5月以来の最長となる7週連続の上昇。ダウ工業株30 種平均は55.48ドル(0.5%)上昇の11787.38ドルと、08年 6月以来の高値。

ヘッジファンドのトラクシス・パートナーズを運用するバート ン・ビッグス氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「米株 式相場の次の動きは上昇となるだろう」と指摘。「どの程度上げるの かは分からないが、状況が順調であれば10%、世界経済の力強さが 示されれば20%の値上がりとなろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが3週ぶり低水準に迫った。朝方 発表された昨年12月の米小売売上高が予想を下回る伸びだったこと から、米景気回復の勢いが鈍化するとの見方が強まった。

10年債は週間ベースで上昇。この日発表された別の経済統計で は、消費者マインド指数が市場予想に反して前月比で低下した。米連 邦準備制度理事会(FRB)は6000億ドルの国債購入計画に基づき、 償還期限2015年2月から2016年6月までの国債73億ドルを購入 した。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、 ポール・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は、「短期的に景気は全般 的に利回り低下に作用している」と述べ、「FRBの国債購入や一連 の国債入札も相場を押し上げた」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時47分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇して3.32%。一時は昨年12月20 日以来の低水準となる3.25%まで下げた。同国債価格(表面利率

2.625%、償還2020年11月)は6/32下げて、94 6/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は大幅反落。終値ベースで7週間ぶりの 安値に下げた。欧州連合(EU)指導者らが経済安定への措置を講じ るとの観測から、安全資産としての金への需要が後退した。

外国為替市場ではユーロがドルに対し、週間ベースで2009年5 月以来の大幅高で推移。ドイツのメルケル首相は今週、ユーロ防衛の ために必要とあれば「いかなる行動も辞さない」と述べた。欧州中央 銀行(ECB)のトリシェ総裁は、インフレを抑制するために必要に 応じて金利を引き上げる可能性があることを示唆した。昨年はECB と国際通貨基金(IMF)がギリシャとアイルランドの救済を決める などユーロ圏が揺れる中、金は30%値上がりした。

ドイツのコメルツ銀行(フランクフルト)のアナリスト、ダニエ ル・ブリーゼマン氏は、「ユーロ圏は危機の最悪期を乗り切ったとの 見方が市場では広がっている」と指摘。「トリシェ総裁はECBの金 利政策への信頼をある程度取り戻した。それで安全への逃避としての 金への需要が落ちている」と説明した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比26.50ドル(1.9%)安の1オンス=1360.50ドル。 終値としては昨年11月22日以来の安値。一時は今月7日以来の安 値となる1354.60ドルまで下げた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は小じっかり。米鉱工業生産指数が予 想を上回ったことを好感した。一方、世界最大のエネルギー消費国で ある中国が景気過熱の抑制措置を講じたことで、燃料需要の伸びが鈍 るとの懸念が広がった。

原油は週間ベースで6週ぶりの大幅高。12月の米鉱工業生産指 数は5カ月ぶりの大幅な伸びとなった。原油は一時、1.4%安まで下 げる場面もあった。中国人民銀行(中央銀行)が市中銀行の預金準備 率を引き上げると発表した。準備率引き上げはこの2カ月で4度目。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキ サス州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は、「中国の景 気抑制策発表で一夜にして熱気は冷めた。ただ、米国の経済データが 下支えになった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比14セント(0.15%)高の1バレル=91.54ドルで終了した。週 間では4%の値上がり。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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