バーゼル委:ハイブリッド証券を銀行資本と見なす規則発表-破綻阻止

【記者:Jim Brunsden、Yalman Onaran】

1月13日(ブルームバーグ):バーゼル銀行監督委員会は、銀行 の資本増強を目的とするハイブリッド証券のトリガー条項を各国当局 が発動できるようにすべきだと指摘した。危機時に金融機関の経営破 綻を阻止するのが狙い。

バーゼル委は昨年、2008年の金融混乱時に損失を吸収するバッ ファーにならなかったとして、大半のハイブリッド証券を中核的自己 資本(Tier1)から外すことを決めた。同委が13日発表した新 規則では、破綻回避に向けてハイブリッド証券の普通株転換ないし元 本削減を銀行に強いるトリガー条項を、こうした証券に盛り込むこと を義務付ける。

米連邦預金保険公社(FDIC)をはじめとする当局の側には、 銀行に問題が生じた際、利害関係者による救済資金となり得る資本バ ッファーを提供することで、政府による救済を回避する思惑がある。 一方、投資家は株式への転換で損害を受ける恐れがあるとして、ハイ ブリッド証券の購入を控える可能性があると指摘している。

金融規則に関する助言を手掛けるBCMインターナショナル・レ ギュラトリー・アナリティクス(ワシントン)のマネジングディレク ター、バーバラ・マシューズ氏は「トリガー条項の権限を当局者に渡 せば、ハイブリッド証券の性質は資本により近づく」とした上で、「た だ、発動に関する判断はより政治的なものになるため、こうした証券 の価格には政治の要素が織り込まれざるを得ないだろう」と述べた。

バーゼル委は、この日発表した新規則を2013年1月1日以降に 発行された証券に適用すると説明した。

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