米国債:3日ぶり上昇、FRBが予想以上に購入

米国債相場は3日ぶりに上昇。 連邦準備制度理事会(FRB)による米国債購入が一部トレーダーの 予想を上回ったことが好感された。30年債入札では、最高落札利回 りが昨年4月以来の高水準をつけた。

2年債と30年債の利回り格差は、過去最大に拡大した。景気 回復に伴う投資家のインフレ期待が背景にある。午後に実施された 30年債入札では、最高落札利回りが4.515%と、ブルームバーグ・ ニュースがまとめた予想平均を上回ると、米国債は上げ幅を縮小した。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、 トーマス・トゥッチ氏は、「米国債に買いを入れいているのはFRB だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時52分現在、30年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の4.50%。入札前の一時間で最大7 bp下げる場面もあった。30年債(表面利率4.25%、2040年11 月償還)価格は、1/2上げて95 27/32。

10年債利回りは6bp下げて3.30%、2年債利回りは2bp 低下して0.58%だった。

FRBの国債購入

FRBは、償還期限2016年7月から2017年12月までの国債 84億ドルを購入した。この日は、証券会社が差し出した米国債(計 210億ドル)のうち40.1%を購入した。過去10回の国債購入では、 平均30.6%が買い取られている。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジス ト、ケビン・フラナガン氏は、「国債購入計画は予想よりも積極的に 推移している。これが国債市場に勢いを与えている」と述べ、「市場 では、利回りが上昇すれば投資家がそれを好機ととらえている状況だ」 と説明した。

2年債と30年債の利回り格差は3.95ポイントと、過去最大に 広がった。

10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差 (ブレークイーブンレート)は、2.35ポイント。5日には2.42ポ イントまで上昇していた。昨年8月は1.47ポイントだった。

FRBのバーナンキ議長は、FRBが追加の量的緩和を決めた 昨年11月3日以降の市場金利の上昇は米経済見通しの改善を反映し ているものであるとの認識を示した。

バーナンキ議長は13日、バージニア州アーリントンで開催さ れた米連邦預金保険公社(FDIC)のフォーラムで「金利は上昇し ているが、経済に関するニュースが明るくなっていることがその主な 理由だと考えている」と述べた。また、経済に対するリスクは以前よ りも「幾分かバランスを取り戻している」としたほか、金融面での刺 激策は株式相場の上昇に貢献したとの見方を示した。

入札結果

米財務省が実施した30年債入札(発行額130億ドル)の結果 によると、最高落札利回りは4.515%と、入札直前の市場予想の

4.511%を上回った。前回入札(12月9日)は4.410%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.67倍。過去10回の平 均では2.70倍となっている。

落札全体に占める海外の中央銀行を含む間接入札の割合は

37.8%。12月の入札時は49.5%だった。プライマリーディーラー 以外の直接入札の割合は12.4%。先月の入札での同割合は8.1%だ った。

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