1月13日の米国マーケットサマリー:株が反落、失業保険統計などで

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3354 1.3131 ドル/円 82.78 83.00 ユーロ/円 110.53 109.00

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,731.90 -23.54 -.2% S&P500種 1,283.76 -2.20 -.2% ナスダック総合指数 2,735.29 -2.04 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .57% -.03 米国債10年物 3.29% -.07 米国債30年物 4.49% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,387.00 +1.20 +.09% 原油先物 (ドル/バレル) 91.14 -.72 -.78%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要通貨すべてに対し て上昇。欧州連合(EU)の指導者が債務危機の封じ込めに向けた取 り組みを強化するとの観測や、スペインの国債入札で需要が好調だっ たことが背景にある。

ユーロは対ドルでの買いが続き、4日間の上げとしては2009年 3月以降で最大となった。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が インフレリスクの高まりを示唆したことも、ユーロの買い材料となっ た。ドルは対円で下落。米失業保険申請件数が増加したことが手掛か り。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏は、「今週は国債入札がセンチメントを押し上げ ている。ECBからもタカ派的なメッセージが打ち出された。これら すべてがユーロにはプラスに働いている」と指摘。「トリシェ総裁は タカ派的な姿勢を若干強めている。これは、ECBがインフレで気を 抜いていないとの投資家の考えを裏付けるものだ」と分析した。

ニューヨーク時間午後3時19分現在、ユーロは対ドルで1ユー ロ=1.3350ドルと、前日の1.3131ドルから1.7%高。この4日 間の上昇率は3.6%で、終値ベースでは09年3月23日以降で最大 の上げ。対円では1.4%上昇し、110円48銭(前日109円ちょう ど)。一時110円68銭と、昨年12月20日以来の高値を付ける場 面もあった。ドルの対円相場は0.3%安の1ドル=82円76銭(前 日83円ちょうど)。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。主要株価指数は3日ぶりに下げた。米新規失 業保険申請件数が予想を大幅に上回ったことを嫌気。中国の需要鈍化 に対する懸念が強まったことも、商品関連株の売りにつながった。

世界銀行が中国はかなりの追加利上げの余地があるとの認識を示 し、商品価格が下落したことを受けて、アルコアとコノコフィリップ スが大幅に値下がり。医薬品大手のメルクも下落し、ダウ工業株30 種平均の値下がり率トップ。同社の抗凝血剤の臨床試験は中止された。 シティグループの「トップ・ピックス・ライブ」リストから除外され たバンク・オブ・アメリカ(BOA)も安い。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%安の1283.76。前日は2008年8月以来の 高値に上昇していた。ダウ工業株30種平均は23.54ドル(0.2%) 下落の11731.90ドル。

ハイマウント・キャピタル(ニューヨーク)のケビン・バノン最 高投資責任者(CIO)は「今後も苦しい展開になるだろう」と予想。 「昨年末には米景気が明らかに峠を越したとする熱意の高まりがみ られたが、こうした熱意が一部の経済指標でやや弱まった可能性があ る」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は3日ぶりに上昇。連邦準備制度理事会(FRB)の 米国債購入が一部トレーダーの予想を上回ったことが好感された。30 年債入札も注目された。

2年債と30年債の利回り格差は、過去最大に拡大した。景気 回復に伴う投資家のインフレ期待が背景にある。午後に実施された 30年債入札では、最高落札利回りが4.515%と昨年4月以来の最高 を記録し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想平均を上回ると、 米国債は上げ幅を縮小した。

MFグローバルの債券部門シニアバイスプレジデント、リチャ ード・ブライアント氏は、「この日は入札前までの値動きがかなり大 きかった」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時20分現在、30年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の4.49%。入札前の一時間で最大 7bp下げる場面もあった。30年債(表面利率4.25%、2040年 11月償還)価格は、3/4上げて96 3/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は過去5週間で最長の4日続伸となった。 ドルの下落で代替資産としての金投資が活気付いた。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁がインフレリスクを指摘 し、必要とあれば利上げも辞さない姿勢を示唆すると、ドルは対ユー ロで一時、1.9%安まで売り込まれた。昨年は欧米当局が景気浮揚の ために低金利を維持し、金は年間30%値上がりした。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は、「ユーロは勢いを伴って 戻しており、金も追随し始めている」と指摘。「昔からあるパターン だがしばらく見られなかったことだ。金は久しぶりに対ドルでのユー ロ相場と値動きを共にしている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比1.20ドル高の1オンス=1387.00ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。米失業保険の申請件数が予想 より大幅に増加したのは需要回復が遅れる兆しと受け止められ、前日 の2年3カ月ぶりの高値から下落した。

労働省の統計によると、失業保険申請件数は昨年10月以降で最 大となった。一方、エネルギー省の在庫統計では、過去2週間で石油 製品の需要が8.2%落ち込んだことが示された。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、 「失業保険申請件数を受けて市場は少しばかり弱気になった」と述べ た。

8日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週から3万5000件増加して44万5000件。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は41万件だった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比46セント(0.50%)安の1バレル=91.40ドルで終了した。こ の1年間では15%値上がりしている。

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