バーナンキFRB議長:金利上昇は経済見通しの改善を反映

米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は、FRBが追加の量的緩和を決めた昨年11月3日 以降の市場金利の上昇は米経済見通しの改善を反映しているものであ り、国債購入プログラムに問題があったためではないとの認識を示し た。

バーナンキ議長は13日、バージニア州アーリントンで開催された 米連邦預金保険公社(FDIC)主催のフォーラムで「金利は上昇し ているが、経済に関するニュースが明るくなっていることがその主な 理由だと考えている」と指摘。「より力強い景気と見通しの改善に金利 は反応している。従ってFRBの政策が寄与したと思う」と語った。

10年物米国債利回りは、共和党議員や一部の国から批判を受けた 6000億ドル(約50兆円)規模の国債購入計画をFRBが決定した11 月3日の2.57%から3.31%に上昇した。バーナンキ議長は、今年の米 景気改善に一段と楽観的になっており、経済成長加速が中小企業向け 融資拡大やその売り上げの伸びにつながる可能性があると述べた。

同議長は中小企業向け融資拡大に関するパネルディスカッション で、「米経済は力強さを増しているとみている」と述べ、「この数カ月 で改善したようだ。11年の成長率は3-4%が妥当ではないかと考え ている」と発言。「われわれが望むようなペースで失業率を低下させる ことはできないだろう」としたものの、「しかし経済成長が見られるの は間違いなく朗報だ。売り上げは伸び、あらゆる規模の企業のビジネ スが広がるからだ」と語った。

デフレリスクは後退

失業率は当局が望むようなペースでは低下しない可能性があると した議長の発言を受け、米国債相場は上げ幅を拡大。10年債利回りは

3.37%から3.3%に低下した。米国株は下落し、S&P500種株価指数 は前日比0.2%安の1283.76で引けた。ドルはユーロに対し、依然下 げている。

バーナンキ議長らFRB当局者は、中小企業向けの与信が弱い理 由を突き止めようとしているほか、26年ぶり高水準付近にある失業率 を下げるため、記録的な金融刺激策の継続以外の方法を見つけようと している。同議長は「雇用市場には若干の改善が見られる」とし、デ フレリスクは「大幅に後退した」と述べた。

バーナンキ議長は、ベアーFDIC総裁やマーク・ウォーナー上 院議員(民主、バージニア州)が参加した討議で、「売り上げが増えれ ば企業は強くなり、信用力も高まるため、好循環が生まれる」と指摘 した。

また同議長は、不動産ローン債権を取引する市場を再スタートさ せるためにFRBは何ができるかと問われ、「ある意味で最大の問題」 は政府支援機関(GSE)のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフ レディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の改革だろうと答え、「これは ある時点で必要になる」と発言。これが「住宅ローン債権市場の健全 性を再構築する上で極めて重要になろう」と説明した。

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