欧州株:反落、ネスレとディクソンズに売り-入札好感し銀行株は上昇

欧州株式相場は下落。ストック ス欧州600指数は前日付けた2年4カ月ぶり高値から反落した。スペ インとイタリアの国債入札を好感して銀行株が上げたものの、先週の 米失業保険申請件数の増加幅が予想を上回ったことから売りが優勢と なった。

スイスの食品会社、ネスレは3%安。投資判断引き下げが売りを 誘った。英家電小売りのディクソンズ・リテールは10%下落。利益 が業績見通しの「下限付近」になるとの同社発表が嫌気された。ドイ ツのコメルツ銀行は増資計画をきっかけに1.2%下げた。

一方、スペインのサンタンデール銀行とビルバオ・ビスカヤ・ア ルヘンタリア銀行(BBVA)は高い。スペイン国債入札で応札倍率 が前回入札を上回ったことが買い材料となった。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%安の284.04で終了。 欧州連合(EU)が債務危機の拡大を阻止する取り組みを強化すると の期待から、同指数は前日に2008年9月以来の高値を付けた。

センパー・コンスタンティア・プリバトバンク(ウィーン)のフ ァンドマネジャー、フィリップ・ムシル氏は、「相場は一息ついてい る」と語る。「過去2日で大幅上昇したが、こうした流れを維持でき るかは分からない。今後数日で3-5%の健全な下げがあるとみてい る」と述べた。

米労働省がこの日発表した8日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数は、前週から3万5000件増加し44万5000件。年末年 始の休暇明けが要因で、昨年10月以来の高水準となった。

欧州中央銀行(ECB)は定例政策委員会で、主要政策金利を過 去最低の1%に据え置いた。1%は1年9カ月目となる。ブルームバ ーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査でも、53人全員が据え 置きを予想していた。

トリシェ総裁は政策発表後の記者会見で「短期的に、総体的なイ ンフレに対する上向き圧力の兆候が見られる。主としてエネルギー価 格が原因だ。ただ、今までのところ中期的な物価動向がECBの物価 安定の定義の枠内で推移するとの当局の認識に影響を及ぼしてはいな い」と語った。

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