Fリテイリ株は下落の見通し、依存度高い第1四半期が35%減益

衣料品アジア最大手ファースト・リ テイリングの株価は下落しそうだ。収益依存度の大きい第1四半期の連 結純利益が前年同期比で35%減った。残暑で秋物販売が苦戦してカジュ アル衣料ブランド「ユニクロ」で主力の国内事業不振が続いている。

Fリテイリが13日開示した決算短信によると、9-11月期の純利益 は227億円(前年同期は349億円)に減った。国内ユニクロ事業が

9.6%減収、海外ユニクロは29%の増収だったが全体の売上高は2510億 円と4.7%減った。今期(2011年8月期)は売上高予想を従来比1.2%少 ない8460億円に下方修正したが、利益予想は510億円を維持した。

発熱保温衣料ヒートテックが現在の主力商品のFリテイリは、全体の 収益に占める第1四半期の比率が売上高でほぼ3分の1、利益では5割 以上に達している(過去3期実績)。第2四半期スタートの昨年12月 の国内ユニクロ既存店売上高も、気温が下がらず16%減った。

ジャパンインベストの大和樹彦アナリストはFリテイリの株価につい て、減益決算が一時的にはネガティブ要因になるとして「1万1400円 程度まで下落する可能性がある」と予測する。Fリテイリの13日終値 は1万2120円。大和氏は、原材料高などを受けて今期利益見通し引き 下げの可能性も予想していた。

東証で13日記者会見したFリテイリの大西秀亜CFOは、今期予想 について「主に人件費や広告宣伝費で経費を削減、原材料費の高騰もほ ぼ反映した内容になっている」と話した。同時に「上場企業として一度 発表した数値を成し遂げることが使命だ」と述べ、利益目標の達成に意 欲を示した。

下期見通しは維持

下期(3-8月期)の既存店売上高予想を前年同期比で3.0%増とい う見通しを据え置いた。コア商品への絞り込みというマーケティング戦 略の成果が出てくることを見込んでいる。

また、ヒートテックやウルトラライトダウンなど主力商品の売上高は 計画通りとしている。海外ユニクロ事業は順調だ。今期は売上高で前期 比37.4%増の1000億円を見込んでいる。

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