大証社長:新興市場のIPO、今年は倍増の可能性も-株価上昇追い風

日本最大の新興市場であるジャスダ ック市場を運営する大阪証券取引所の米田道生社長は、2011年の国内の 新規株式公開(IPO)について、新興市場での株価の上昇などの追い 風もあって活性化しており、昨年比で倍増の可能性もあるとの見通しを 示した。

米田氏は13日、大阪市の同取引所でブルームバーグ・ニュースの インタビューに応じ、証券会社に現在進行中のIPO計画についてヒア リングを行って得た感触だと前置きした上で、今年のIPOは「昨年よ りは多い感じで、多少なりとも増えていくと思う」と話した。

米田氏によると、大証が管轄するジャスダック市場(旧ヘラクレス 市場含む)でのIPOは09年が9社、10年は10社だったが、今年は昨 年の倍の20社ぐらいになっても「おかしくない」と言う。10年に東証 マザーズなどを含めた国内新興市場で株式公開した企業は16社と前年 の13社から増えたが、ITバブル全盛だった2000年の157社の1割に とどまっている。

IPOが増加する背景として米田氏は、新興市場の株価が昨年後半 から大幅に上昇している点を指摘。「IPOをやりたいと思っている人 はたくさんいる」とし、相場環境が悪かったために遅らせていた企業が IPOに踏み切る条件が整ってきている、との認識を示した。

13日のジャスダック指数は前日比0.5%高の53.32。同指数は昨年 1年間で8.1%上げた。11月4日の直近底値(46.43、終値)からのお よそ2カ月では13%上昇した。

デリバティブ夜間を再延長も

また米田氏は、米ナスダック市場などを運営するナスダックOMX グループと協力して夜間取引や少額売買ができる新市場を日本で創設 するとの読売新聞報道について、「いろいろな話はしているが、今はコ メントできる段階ではない」と述べるにとどめた。その上で、「資金が 国際的に動くようになって資本市場がグローバルになっている。海外の 取引所と連携したほうが投資家にとってプラスになることは連携をし ていく」との考えを示した。

さらに同氏は、午前9時から午後11時30分までの大証デリバティ ブ市場の取引終了時間を「できれば今年中にも翌朝まで、少なくとも午 前2時か3時ごろまで延長したい」との考えを明らかにした。「日本の 取引時間は短か過ぎる。小売業界でも、需要があればコンビニは24時 間営業している。取引所も同じだ」と述べた。

大証では昨年7月から、それまで午後8時までとしていたデリバテ ィブ市場イブニング・セッションの取引時間を同11時30分まで延長し た。大証が昨年12月30日に発表した10年年間のデリバティブ合計取 引高は概算で1億9630万1932単位と前年比で18%増え、6年連続で過 去最高を更新。また、イブニング・セッションの年間取引高は3334万 7083単位と同73%増え、対日中比率は21.1%と年間で初めて20%を超 えていた。

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