豪州の洪水:トマトが20%値上がり-中銀、インフレリスクに直面か

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)のスティーブンス総裁は、洪水の影響により同国がインフレの脅威 に直面していることを、シドニー郊外のシルバニアウォーターズの自宅 に近い食料品店で垣間見ることができそうだ。

食料品店シルバニア・ベスト・フレッシュのオーナー、モーリス・ ソラス氏によると、トマトの価格はこの1週間に20%高騰し、バナナ やブドウ、サツマイモも10%値上がりした。この店で販売する果物や 野菜の約3分の1は洪水被害に見舞われたクイーンズランド州から調達 される。ソラス氏は、洪水の影響で穀物被害が広がり輸送にも支障が出 ているため「価格は来週、さらに上昇するだろう」と指摘する。

洪水の影響で食料や原材料の価格が上昇する一方、エジプトの面積 に相当する被災地域では経済成長が鈍化するため、豪中銀は向こう数カ 月間にインフレ加速を受け入れざるを得ない可能性がある。

既に完全雇用に近い状態での将来の復旧作業や洪水被害が価格高騰 につながるリスクがあるため、債券市場のインフレ指標は、今後インフ レ率が中銀の目標を上回ることを示唆している。

シティグループ(シドニー)のエコノミスト、ポール・ブレナン氏 は「経済にあまり余剰能力がなく、向こう数年間にわたる鉱業・エネル ギー投資ブームが予想される局面で、中銀は中期的インフレ圧力の制御 に向けさらなる試練に直面するだろう」との見方を示した。

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