豪州の洪水:石炭が2年4カ月ぶり高値-原油・ガスの上昇率上回る

洪水で生産が中断しているオース トラリアや南アフリカ共和国で2年4カ月ぶりの高値まで上昇した発電 用石炭価格。今年は原油やガスの上昇率を上回る見通しだ。

クレディ・スイス・グループのアナリスト、ヨアヒム・アズリア氏 (ニューヨーク在勤)は10日のリポートで、発電用石炭価格が今後数 週間以内に約14%上昇しトン当たり150ドルに達するとの見通しを示 した。一方、原油とガスは在庫が依然高水準なため価格上昇が抑えられ ている。UOBケイ・ヒアンのアナリスト、ヘレン・ラウ氏(香港在 勤)も4日に石炭価格が最大15%上昇すると予想した。

IHSマックロスキーのデータによると、7日の豪ニューカッスル 港の石炭価格は131.80ドルと、2008年9月以来の高値だった。

ナショナル・オーストラリア銀行の鉱物・エネルギー担当エコノミ スト、ベン・ウェストモア氏(メルボルン在勤)は12日のインタビュ ーで、「上昇する勢いは明らかに原油よりは石炭にある」と述べた。

マックロスキーによると、世界最大の石炭輸出港ニューキャッスル 港の石炭現物価格は約6週間で20%上昇した。過去半世紀で最悪の洪 水に見舞われたクイーンズランド州では鉱山が閉鎖され、輸送手段も遮 断されたため供給が中断されている。アフリカ最大の石炭積み出し港、 南アのリチャーズベイの石炭価格は約18%上昇。その間のニューヨー ク市場の原油価格の上昇率は6.1%、天然ガスは5.1%だった。

アズリア氏は「石炭の上昇率は今年、原油やガスを上回り続けるは ずだ」と予想した。同氏は豪州の洪水の影響で最大200万トンの発電用 石炭供給に支障が出ると見込んでいる。

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