コスモス薬株が急落、上期決算上振れも通期予想を維持-景況不透明

九州を地盤にドラッグストアを展 開するコスモス薬品株が一時、前日比7.3%安の3000円と急落。2009 年9月15日(7.3%安)以来、約1年4カ月ぶりの日中下落率を記録 した。12日公表の上期決算が事前の計画を上回ったにもかかわらず、 会社側は通期予想を維持。前日に52週高値を更新していた中で、当面 の損益を確定する売り圧力に押された。

同社が12日の取引終了後に公表した2010年6-11月(上期)決 算によると、本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比11%増の 49億円と、会社側の事前予想(42億円)を18%上回った。19店の出 店に加え、71店で改装などを行い、連結売上高を同14%増の1155億 円に伸ばした。

会社側は、通期(11年5月期)業績予想を据え置く一方、年間配 当予想を従来の1株当たり23円から35円に増額した。営業利益計画 は、前期比1.8%減の76億円。同社経営企画部長の柴田太氏は、「上 期決算で7億円の営業利益上振れがあったが、通期目標にそのまま足 しても10%内外の上振れにとどまる。目標から大きくはかい離してい ない」と指摘。その上で、「景況感が読めないため、今回は業績予想を 見直さなかった」と述べた。

ブルームバーグ・データによると、同社株を担当するアナリスト 3人の今期営業利益予想の平均値は87億円。全員が会社計画を上回る とみている。

コスモス薬株は、10年3月23日に付けた1762円を底に上昇基調 に転換、昨年来高値となった昨日の3465円まで97%値上がりしてい た。きょうは、一時的な損益確定売りが優勢だったことを示すように、 ゴールドマン・サックス証券では12日、「構造的な中期成長に死角は 現状見当たらない」とし、投資判断「買い」を維持。目標株価を3200 円から3500円に上げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE