米クライスラーが年後半のIPOに向け準備、採算ライン低下

イタリアのフィアット傘下の米 自動車メーカー、クライスラー・グループは2010年よりも少ない販 売台数で利益を出せることを明らかにした。同社は年内の新規株式公 開(IPO)実施に向けて準備を進めている。

クライスラーのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO) は12日にデトロイトで講演し、クライスラーの営業損益分岐点が約 150万台と、昨年の165万台を下回る見通しを示した。また、10年の 世界の乗用車・トラック販売は約21%増加し160万台だったと説明 した。

オートモーティブ・コンサルティング・グループのデニス・ビラ グ社長は電話インタビューで、「自動車市場が改善し、2011年だけで なく12年と13年も勢いを増し続けるとみられる中で、クライスラー は営業利益率の観点から非常に良い位置につけている」と指摘。損益 分岐点の低下は「極めて明るい指標」であり、自動車需要が少しでも 増えれば利益増加につながると述べた。

経営再建に向けた5カ年計画を進めるマルキオンネCEOは、新 モデル投入やフィアットの販売ネットワークの活用を通じてクライス ラーの世界販売台数を2倍強の280万台に増やすとともに、50億ド ルの営業利益の計上を目指したい考え。09年の販売台数は132万台 だった。

同CEOは講演後に記者団に対し、同社が引き続き7-12月(下 期)にIPOを実施する方向でゴールドマン・サックス・グループな どの金融機関と協議していることを明らかにした。

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