リンテック株3年ぶり高値、光学フィルム膜増産-収益拡大

粘接着素材大手のリンテックの株 価が反発。前日比3.9%高の2278円と、2007年11月5日以来、約3年 2カ月ぶりの高値を付けた。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及 拡大を背景に関連部材の需要が急拡大しており、同社も生産能力増強で 中長期的に収益を伸ばすとみられた。

同社はタッチパネルなどの部材用の光学フィルム膜を増産する方針 だ。広報IR室が13日、明らかにした。9月をめどに、主力生産拠点 である吾妻工場(群馬県東吾妻町)内に月産50万平方メートルの新ラ インを設け、ハードコート加工の光学フィルム膜の月産能力を現在の2 倍の100万平方メートルに高める計画だ。

光学フィルム膜は液晶ディスプレーの表面保護や強度向上に使われ ているほか、タッチパネルの電導膜形成などにも使用されており、供給 が需要に追い付いていない。増産については、13日付の日本経済新聞 朝刊が先に伝えていた。

CLSAアジアパシフィックの黒澤真シニアアナリストは、今回の 増産の背景を「タッチパネル、液晶、半導体、MLCC(積層セラミッ クコンデンサ)など、同社が手掛ける特殊粘着剤の用途が広がり、ハイ テクエリアで使われるフィルム膜が高い伸びを示しているため」とみて いる。従来ラインをハイテク分野に置き換える現状から、「採算性が高 まり、1年以内にきちんと採算ラインに乗るだろう」と予想する。

CLSAでは、光学フィルム膜のほかに、LEDチップのダイシン グテープ(製品保護テープの一種)など半導体分野や、太陽電池用保護 シートなども高い伸びを示すと予測、「年率15%程度の利益成長が可 能で、株価評価余地は大きい」と黒澤氏は述べている。CLSAのリン テック株の目標株価は2637円。

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