日銀が潤沢供給を継続、新積み期も余剰感-TB発行増で札割れ回避

13日午後に短期金融市場で、日本 銀行が総額2兆円を超える資金供給オペを実施した。短期金利を低位 安定させるため、準備預金の新しい積み期間に入る来週以降も余剰感 の強い状態が維持されるとの見方が増えた。もっとも、年末年始に比 べて国庫短期証券(TB)の発行に伴う資金需要が増え、応札額が通 知額を下回る札割れは回避された。

日銀は午後1時、本店共通担保オペ6000億円(1月14日-31日) と全店オペ1兆2000億円(1月17日-2月22日)、6カ月物の基金 オペ8000億円(1月17日-7月11日)を実施した。17日にスター トするオペは新しい積み期間の供給となる。

これまでは大量の資金供給を実施するとオペに札割れが頻発して いたが、この日は期間の短い本店オペでも応札額が予定額と同じ6000 億円となり、辛うじて札割れが回避された。

国内大手銀行の資金担当者は、17日以降も潤沢な資金供給が継続 され、日銀の金融調節スタンスがはっきりしてきたと指摘。包括緩和 下で昨年11、12月の金利上昇には違和感があっただけに、日銀はしば らく資金がじゃぶじゃぶの状態を続けるとみるべきだという。

日銀は昨年12月半ば以降、資金供給を積極化して当座預金を拡大 した。日米の金利上昇が加速したことが背景とみられる。その後は金 利が落ち着き、資金需要の高まる年末も通過したため、新しい積み期 間に入る来週以降の金融調節の動向に注目が集まっていた。

レポ金利が小幅上昇

昼に発表された東京レポレートは、2営業日後の17日受け渡しの 翌日物(スポットネクスト物)が前日比0.4ベーシスポイント(bp) 上昇の0.104%と約1カ月ぶりに下限の0.10%近辺から離れた。新し い積み期間に入ると銀行の資金需要がやや回復する上、17日はTB3 カ月物や2年国債の発行日も重なっている。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、午前の市場ではレポ金利が上 昇しそうな雰囲気が広がりTBに売りが出たという。もっとも、「午後 の潤沢な供給オペを見て資金調達に安心感が出た」と指摘。レポ金利 の強含みは一時的との見方を示した。

年末年始になかったTBの発行が今週から再開され、TBの需給 が緩和。0.09-0.095%まで買われていた2、3月償還銘柄はこの日、

0.10%での売りが増えたもよう。新発3カ月物164回債は前日比

0.25bp高い0.1075%、6カ月物163回債も0.25bp高の0.1175%にや や上昇した。

もっとも、日銀が供給オペを積極的に実施すると、証券会社は前 もってオペを落札し、オペに差し入れる担保のTBを後から手当てす る場合が増える。TBの流通量に対して日銀オペが過多になると、証 券会社は担保の確保を強めるため、レポが0.10%を下回りやすくなる。

この日の無担保コール翌日物は誘導目標「0-0.1%」に対して

0.085-0.095%と、前日に比べて1bp程度強含んだ。準備預金の積み 最終日に向けた調達や源泉税揚げの資金不足、当座預金や準備預金の 減少が影響した。

来週は入札ラッシュ

来週はTB1年物(発行額2.5兆円)、3カ月物(4.8兆円)、2 カ月物(2.5兆円)の入札が相次いで実施される。東短リサーチの寺 田氏は、「日銀が潤沢な供給オペを続ければ、発行されたTBもすぐに 吸収されるだろう」とみている。

一方、国内証券のディーラーは、0.11%を下回る3カ月物のTB は投資家の需要も限定され、ほぼ下限に達していると指摘。証券会社 の在庫が積み上がることでレポ金利やTB利回りに徐々に上昇圧力が かかるとみる。レポ金利が0.105%程度で推移すれば、TB購入を手 控えてレポで資金を運用する銀行が増える。

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