与謝野氏:「たち日」を離党、税制・TPPで菅政権に協力(Update3

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与謝野馨元財務相は13日午前、都 内の事務所で記者会見し、「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表と会い、 自らが共同代表を務めていた同党への離党届を提出したことを明らか にした。菅直人首相(民主党代表)から入閣の打診は「いまのところ ない」と否定したが、首相が掲げる税制・社会保障制度の抜本改革と 「環太平洋連携協定」(TPP)交渉参加検討など貿易自由化の推進で 一定の役割を果たすことに意欲を示した。当面は無所属で活動すると いう。

与謝野氏は自民党政権時代に経済財政担当相、官房長官、財務相 などを務めた政策通。昨年4月に同党を離党し、平沼氏らと「たちあ がれ日本」を結党した。日本の政界では財政再建派の代表的存在とし て知られる。与謝野氏が仮に政府の要職に就いた場合、菅政権として 消費税増税など財政再建に取り組む姿勢を鮮明にすることになりそう だ。

首相は13日午後、千葉市内で行った民主党の定期党大会後の記者 会見で、与謝野氏について「自民党時代から、財政の在り方、財政健 全化について取り組んで社会保障の在り方、こういう問題に対しては 非常に熱心な方。私なり、民主党の考え方とも大きな流れとしては、 かなり共通性の高い政治家だとこれまでも認識していたし今でも認識 している」と評価した。

同氏は自民党に在籍していた昨年1月、ブルームバーグ・ニュー スとのインタビューで、日本の財政事情について「数字的には国債の 発行残高は発散過程に入った。コントロールが利かなくなる第一歩で、 民主党はそれに対する危機感を持ってない」と述べ、当時の鳩山由紀 夫政権の対応に警鐘を鳴らしていた。

与謝野氏は13日の離党会見で、「私に残された政治生活のすべて をかけて日本の将来のために、日本の将来の国民のために少しでもい い仕事がしたいというのが今の心境だ」と強調した。

参謀

政治評論家の森田実氏は「菅首相は近いところで相談役を置きた い。与謝野氏は経験豊富でいろいろ知っているので参謀にして、財政 再建にシフトしていく指南役として起用したいのだろう」と語った。

与謝野氏は会見で、「財政再建、税制の抜本改革、社会保障制度の 持続性の確保、これはいずれも日本の社会がどうしても避けて通れな い喫緊の課題。TPPも日本の通商政策としては極めて重要な役割を 果たすと思っている」と指摘。その上で、「この両政策について私がお 手伝いできることがあったら影ながらお手伝いしたいと思っている」 と政権に協力していく考えを明言した。

--取材協力:坂巻幸子 Editor: Hitoshi Sugimoto, Hitoshi Ozawa

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