米国債:10年債下げ幅縮小、入札で海外からの需要が好調

米国債相場は下げ幅を縮小。 午後に実施された10年債入札(210億ドル)では、海外の中央銀 行を含む間接入札が好調だった。

この日は、欧州当局者が域内の債務危機解決に向けて取り組み を強化しているとの観測から、米国債に対する逃避需要が落ち込み、 米国債は一時下落していた。午後の入札では、間接入札の割合が

53.6%と、過去10回の平均を上回った。米連邦準備制度は量的緩 和策第2弾に基づき、今後4週間で1120億ドルの米国債を購入す る計画だ。

ジェフリーズ・グループの政府債エコノミスト、トーマス・サ イモンズ氏は、「利回りは以前よりも動きが良くなっている。間接 入札がある程度回復してきた」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後5時5分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.37%。

米財務省が実施した10年債入札の結果によると、最高落札利 回りは3.388%と、入札直前の市場予想の3.419%を下回った。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.30倍と、昨年4月に 記録した3.72%以来の高水準。

フィッシャー総裁

米国債利回りは一時上昇。欧州各国政府がソブリン債危機に直 面するポルトガルに支援を検討するとの報道に反応した。

プライマリーディーラー以外の直接入札の割合は8%。先月 の入札での同割合は11.4%、10年債入札過去10回の平均は

13.3%となっている。

ダラス連銀のフィッシャー総裁は12日、FRBが昨年11月 に発表した6000億ドルの国債購入計画は「完遂される」との見 通しを示した。

同総裁はニューヨークでのイベントで、連邦公開市場委員会 (FOMC)の政策決定で自身が反対に回るかどうかは分からない と語った。

ベージュブック

FRBが発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれ ば、米国経済は12月にかけて、全般に緩やかに拡大した。好調な 年末商戦や製造業の回復が寄与した。また企業は今年に関して、慎 重ながらも楽観的な見通しを示した。

12地区のうち、アトランタやシカゴを含む6地区は、景気が 「穏やか、もしくは緩やか」に拡大したとし、ニューヨークやボス トンなど4地区は状況の「改善」を指摘した。またミネアポリスは 「緩やかな回復が続いた」としたほか、サンフランシスコは「安定 度が増した」と報告した。

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