米連銀報告:景気は緩やかに拡大-消費や製造業が回復

米連邦準備制度理事会(FRB) が12日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米 国経済は12月にかけて、全般に緩やかに拡大した。好調な年末商戦 や製造業の回復が寄与した。また企業は今年に関して、慎重ながらも 楽観的な見通しを示した。

12地区のうち、アトランタやシカゴを含む6地区は、景気が「穏 やか、もしくは緩やか」に拡大したとし、ニューヨークやボストンな ど4地区は状況の「改善」を指摘した。またミネアポリスは「緩やか な回復が続いた」としたほか、サンフランシスコは「安定度が増した」 と報告した。

今回の報告は、12地区連銀が1月3日までに実施した聴き取り 調査を基に、ボストン連銀のスタッフがまとめた。

報告は、「経済活動は12月にかけて緩やかな拡大が続いた」とし た上で、「大半の地区では、企業の見通しが前向きだったことが示さ れた。ただ全般的にはなおも慎重な姿勢が見られた」と指摘した。

このほか、「労働市場では、大半の地区で幾分か安定度が増した ようだ。緩やかだが、さまざまな業種で補充の枠を超える雇用が行わ れた、もしくは計画された」と説明した。

製造業

製造業については、「すべての地区で回復が続いた」としたほか、 リッチモンド、シカゴ、セントルイスの回答者は「力強い新規受注の 流れが見られた」と報告した。ただ製造業の力強さは一様ではなく、 フィラデルフィアは受注が「不安定」、また3地区は建設関連の製造 業は依然として「かなり脆弱(ぜいじゃく)」だと指摘した。

住宅市場に関しては、大半の地区が「脆弱かつ低迷」とし、商業 用不動産市場については、「まちまち」と報告された。

このほか、企業関係者は「競争面での圧力」により、生産コスト 上昇の価格への転嫁をうまく進められていないと説明。また「賃金へ の上昇圧力は実質的に見られない」と指摘した。

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