米財務長官:人民元「大幅に過小評価」-切り上げ加速を

ガイトナー米財務長官は、中国が 「大幅に過小評価されている」人民元を切り上げる必要があると指摘。 元の過小評価により、「他国が競争面で不利な状況に置かれているた めだ」と説明した。

ガイトナー長官は12日、ワシントンで講演。「中国の為替レート は、市場の実勢に応じて上昇する必要がある」と言明。中国の為替政 策は「人民元が大幅に過小評価された状態を維持する効果がある」と 続けた。人民元は、中国当局が世界的な金融危機以降続けてきた対ド ル固定相場の終了を示唆した昨年6月以降、約3%上昇している。

同長官は、講演後の質疑応答で、「この上昇ペースは、名目ベー スでは年間約6%だが、実質ではこれを大幅に上回る。中国の物価上 昇ペースは米国よりもずっと速いためだ」と説明。インフレを考慮す ると、元の上昇ペースは年間約10%となり、「この上昇が長期間続け ば、非常に大きな違いが見られるだろう」と加えた。

中国の政策

講演で長官は、「中国がより急速な元上昇を容認しなければ、同 国にインフレ加速のリスクが生じるほか、資産価格の悪い上昇を招く リスクが高まり、その双方とも今後の成長の脅威となる」と述べた。

また「中国は米国や世界各国にとって非常に大きな経済的機会と なっているが、中国の規模や成長スピード、そして政治をめぐっては 米国をはじめ各国で懸念が高まっている」と指摘。

さらに、中国の政策は「より柔軟な為替レートを採用している 他の新興国に多大なコストを負わせ、その結果、こうした新興国は中 国に対して競争面でひどく不利な状況となっている」と加えた。

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