スペイン破綻ならユーロ消滅も-ノーベル賞のピサリデス氏(Update2)

欧州連合(EU)にはスペインを 救済するだけの資金力がないため、スペインの破綻はユーロを消滅さ せる恐れがある。ノーベル経済学賞を受賞した英ロンドン・スクール・ オブ・エコノミクスのクリストファー・ピサリデス教授が12日、こう した見方を示した。

同教授は北京での会議で、スペインの破綻は「非常に深刻な問題 となろう」とし、そうした事態は「共通通貨としてのユーロの終えん につながる恐れすらある」と語った。

スペインは13日に国債入札を予定しており、同国への市場の信認 が試される。高失業率や貯蓄銀行問題を抱えた同国の債務履行能力を 市場に納得させることに、サパテロ首相は腐心している。

ピサリデス教授は「スペインが破綻した場合、救済に要する費用 はあまりにも大きく、欧州の強国、特にドイツがすべての資金を進ん で出すとも、またそれが可能だとも考えにくい」と語った。政策当局 は救済に代わって、スペインが一時的に通貨ペセタに戻るなど、より 根本的な解決策を模索せざるを得ないかもしれないと続けた。

スペイン10年物国債のドイツ債との利回り格差は昨年11月30 日に298ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達した。ユー ロ導入後の10年間の平均は15bp。昨年11月にはアイルランドがギ リシャに次ぐ第2の救済対象となった。

ウエストパック銀行の債券ストラテジー世界責任者、ラッセル・ ジョーンズ氏は、今回の債務危機を通して欧州の対応は後手に回った とし、これが「次々と異なる債券市場に投機的な攻撃を仕掛けるイン センティブを市場に与え、危機を不快な結末へと押しやっている」と 指摘する。

ポルトガルのソクラテス首相は11日、救済を必要としないと明言 したが、ジョーンズ氏は「ポルトガルは次に倒れる駒だ。率直に言っ て、ポルトガルが何らかの形の救済を免れる道が見えない」と述べた。

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