欧州カバード債、プレミアムが過去最大に-銀行の資金調達コスト増大

欧州のカバード債のプレミアム(利 回り上乗せ幅)が過去最大に達しており、同債券への依存度がかつて ないほど高まっている銀行の資金調達コストを拡大させている。

カバード債は、住宅ローンや公共部門向け融資の債権を裏付けに した社債で、高格付けを得ることが多い。バークレイズ・キャピタル の指数によると、欧州では指標金利に対する利回り上乗せ幅が2009 年末以降これまでに2倍になっており、今月に入ってからは202ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)と過去最高を記録。ユーロ圏 周辺国の銀行が発行するカバード債で特に大幅に拡大した。

欧州の銀行がカバード債の発行を増やしたのは、ソブリン債務危 機を受けて他の資金調達手段のコストが増大しているため。ブルーム バーグの集計データによると、先週のカバード債の起債額は週間ベー スで過去最高の205億ユーロ(約2兆2200億円)だった。今月これ までに銀行が発行した債券に占めるカバード債の割合も約67%に達 しており、月間ベースで史上最高を記録する勢いとなっている。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) は、ベンチマーク債規模のカバード債発行額が今年、過去最高を更新 し、来年はさらに増えるとみている。同行で銀行の資金調達戦略を担 当するフランク・ウィル氏は「ここ数日の利回り上昇にもかかわらず、 銀行にとってカバード債は、預金の次に最も安いコストで資金を集め られる手段だと考えられている」と指摘した。

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