消費者金融株急伸、S&P格下げで悪材料出尽し-買い戻し

プロミスやアコムなど消費者金融 株が急伸し、午前の取引でその他金融は東証1部33業種の上昇率3位 となった。米格付け会社のスタンダード&プアーズ・レーティングズ・ サービシズ(S&P)は11日、両社の格付けを引き下げ、アウトルッ クを「ネガティブ」としたが、これがかえって悪材料出尽くしと受け 止められた、との指摘が市場関係者の間で出ている。

プロミス株は一時、前日比9.4%高の606円と昨年10月13日以 来、アコム株は15%高の1280円と同10月7日以来、いずれも約3カ 月ぶりの高値を付けた。

S&Pは11日、総量規制の影響を受けた貸出残高減少の加速や、 利息返還請求の増加傾向で財務基盤がさらに悪化するとの見方から、 プロミスの格付けを「BBB-」から「BB」に2段階引き下げ、ア コムを「BBB」から「BBB-」に1段階引き下げたと発表した。 また、S&Pは両社のアウトルックを「ネガティブ」とし、クレジッ トウォッチ対象から除外した。

立花証券の平野憲一執行役員は、11日のS&Pの格下げによる悪 材料出尽くし感が両社株上昇の原因と分析している。「金融セクターが 今年かなりアウトパフォームするという認識が高まっており、目の前 ではかなり上がっているが、これ以上に上がるという認識が高まって いる」と指摘。そうした影響を受け、「空売り筋が買い戻し体制に入っ ている」と話していた。

ブルームバーグ・データで信用取引データ(日本証券金融ベース) を見ると、プロミスの場合は11日現在の買い残が279万株、売り残が 506万株で、それぞれ大納会時点から2割減少、46%増加となってお り、株価急伸場面では漸増していた売り方の買い戻しが出やすい状況 にあった。

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