豪州の洪水:荷積み待機で滞船の列伸びる-海運レート、32%下落か

この50年で最悪の洪水に見舞われ ているオーストラリアのクイーンズランド州沖では、ばら積み船が20 マイル(約32キロメートル)にわたって列を作っている。このことは、 船主企業の収入が減少することを意味している。船主企業は既に過去 約2年で最大の運搬レートの下落にあえいでいる。

AISライブとブルームバーグが集計したデータによると、クイ ーンズランド州沖の滞船数は132隻に上っている。同州は世界の原料 炭の海上貿易量の約50%を占める。海運業界の調査会社、英グローバ ル・ポーツによると、荷積みまでの待機期間は少なくとも22日と、昨 年4月以降で最長となる見通しだ。

バークレイズ・キャピタル(ロンドン)のアナリスト、アムリタ・ セン氏によると、通常、滞船数が増えれば船舶需給が逼迫(ひっぱく) し運搬レートは上昇するが、鉱山の操業停止の場合は荷主企業が船舶 の出港を要請するため、新たな受注競争が激化する可能性がある。同 氏は、洪水が続けば、バルチック・ドライ指数は向こう数カ月間に最 大32%低下し1000ポイントとなる可能性があるとみている。

HSBCシッピング・サービシズ(ロンドン)の調査・コンサル ティング担当ディレクター、ナイジェル・プレンティス氏は「積み荷 のある荷主企業には船舶供給の申し出が殺到し、荷主企業はそのよう な状況を利用しようとするだろう」と指摘。海運会社は南米や南アフ リカ共和国で新たな積み荷を探す可能性が最も高いとの見方を示した。

バルチック取引所のデータによると、ケープ型船舶の運搬レート は先週、36%下落し1日当たり1万2897ドルとなった。下落率は2008 年10月以降で最大だった。

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