三井住友の日興:日本株調査銘柄を倍増-米シティと契約解除

更新日時

三井住友フィナンシャルグループ傘 下の日興コーディアル証券は、日本株式についてカバーの対象とする企 業を倍増する計画だ。それに伴い独自の調査体制を拡充し、米シティグ ループからの同調査資料の購入は契約を打ち切る。

日興コーデは2012年3月末までに調査対象を現在の153社から350 社へと大幅に増やす。吉田憲一郎株式調査部長が明らかにした。一方、 ブルームバーグ・ニュースが入手した社内メモによれば、1999年以降続 けてきたシティグループ証券からの日本企業300社超の調査レポートな どの購入を1月から取り止める。

三井住友FGは09年にシティから日興コーデと投資銀行業務の一 部を5450億円で買収、一方で大和証券グループとの提携を解消した。 独自にエクイティ・リサーチ機能を高め、機関投資家からの株式委託手 数料のほか、株式引き受けやM&A(企業の合併・買収)アドバイザリ ーなど、投資銀行業務における収入を増やしたい考えだ。

吉田部長はブルームバーグの取材に応じ、日興は現状では「ブロー カーとしてまだ認められていないところがある」とし、対象を外国銀行 の東京支店レベルまで拡大したいと述べた。同業務を拡大中のUBSや バンク・オブ・アメリカ傘下のメリルリンチ日本証券では現在、それぞ れ301、351の日本企業をカバーしている。

引き受けから販売まで

吉田氏はまた、「企業の案件獲得にあたって影響力のあるアナリス トがいるのはアピールポイントになる」とし、リサーチ強化で引き受け から販売までスムーズにできるようになると指摘した。対象企業は3月 末までに250社、来年3末までに300-350社に拡大する計画だ。

日興の株式調査部はゴールドマン・サックス出身の吉田氏が初代部 長となり昨年8月に立ち上げた。競合他社からの積極採用で現在64人 のアナリストが在籍している。今月もクレディ・スイスから沖平吉康氏 を食品業界担当として、またマッコーリーグループから水野晃氏を化学 業界担当として採用した。

シティグループ証券

日興の社内メモによれば、今月からシティが作成した国内個別銘柄 のほか、国内の各業界情報やデイリーベースでの日本のマクロ経済に関 する調査リポートの新規購入を取り止める。シティグループ証券アナリ ストへの問い合わせも禁止し、14日からは過去の資料にもアクセスでき なくする。

日興の国吉清夫広報担当は、シティグループとの一部の提携解消の 方向性ついては確認したものの、メモの詳細についてはコメントを避け た。シティの渡邊直美広報担当は、契約の解除について現時点では「決 定事項はない」としている。

三井住友FG株の終値は前日比78円(2.7%)高の3000円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE