宇部興株1年ぶり高値、営業益上振れ報道-ナイロン原料高

宇部興産株が大幅高。一時前日比 7%高の259円と昨年1月21日以来、およそ1年ぶりの高値を付けた。 ナイロン原料価格が想定を上回るほか、出荷数量の増加も貢献し、今 期の連結営業利益は従来予想を40億円上回る見通し、と一部で報じら れた。報道数字は市場予想を上回っており、買いが優勢となった。

午前10時24分現在の出来高は1491万株と、昨年来最高だった 10年8月2日の1967万株に迫る勢い。過去半年の1日当たり平均666 万株のすでに2倍以上に膨らんでいる。

12日付の日本経済新聞朝刊は、宇部興の今期(2011年3月期)の 連結営業利益は前期比約4割増の400億円弱と、従来予想の360億円 を上回る見通しと伝えた。ブルームバーグ・データにある15人のアナ リスト予想の平均373億円も上回る数値だ。会社側は12日午前9時、 「当社から発表したものではない」との声明を発表した。

報道によると、主力の化成品・樹脂部門に含まれるナイロン原料 のカプロラクタムや合成ゴムが好調。カプロラクタムは、トラックや バスなど大型車両用タイヤの補強材などに使われ、中国など新興国で の需要拡大が続いているという。

丸三証券の石田重和アナリストは、「報道数字はコンセンサスを大 きく上回っており、マーケットはポジティブに反応している。来期も 落ち込む要因は見当たらず、業績は堅調に推移するだろう」と話した。 同証では、宇部興株の判断を「アウトパフォーム」としている。

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