米モノラインのMBIA、事業再編訴訟で銀行側に勝訴-株価大幅高

米金融保証会社(モノライン)の MBIAの事業再編は契約者に不当な損失を与えることを意図したも のだとして、スイスのUBSや米バンク・オブ・アメリカ(BOA) などの銀行が同社を相手取って起こしていた訴訟で、米国の裁判所は MBIA逆転勝訴の判断を下した。これを受け、11日の米株式市場で MBIA株は2008年9月以来の高値を付けた。

09年の事業分離をめぐるニューヨーク州高裁の判断を好感して、 MBIA株は1.25ドル(10%)高の13.53ドルで引けた。一時は22% 高となった。銀行側は州最高裁に上訴する。

MBIAと保証契約を結んでいた金融機関は、ニューヨーク州保 険当局が09年に承認した同社の事業再編について、MBIAの債務保 証部門を資本不足にし、保険金の支払い請求に応じられなくなる恐れ を生じさせた「詐欺的譲渡」に当たると主張して提訴。この訴えを退 けるよう求めていた同社の申し立てを認めなかった州地裁の判断を今 回、高裁が覆した。ただ5人の判事のうち、2人は反対した。

銀行側の首席法務顧問、ロバート・ジュフラ・ジュニア弁護士は 電子メールで配布した発表資料で、「この日の3対2の判断は、MBI Aの詐欺的譲渡に関する最終判断では決してない」と指摘。「判事の判 断が分かれたので本件は当然、最高裁で問われる」と述べた。

訴状によると、MBIAは事業再編によって同社の中核事業部門 MBIAインシュアランスから現金・証券50億ドル(約4160億円) 相当をナショナル・パブリック・ファイナンス・ギャランティーに移 管。この結果、MBIAインシュアランスは将来、契約者に対する保 険金支払いに応じられなくなると銀行側は主張していた。

MBIAの代理人、マーク・カソウィッツ弁護士は、裁判を通じ て事業再編が支持されることを同社は確信していると述べた。同弁護 士はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、ニューヨーク州 法は、保険当局など州の機関による承認に「大きな敬意を払い重きを 置いている」と語った。

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