クレディS:ECN「ライトプール」運営開始、3月末までに

(4段落目以降にマシソン氏の発言などを追加して更新します)

【記者:Nina Mehta】

1月11日(ブルームバーグ):世界最大の株式ダークプールを運 営するクレディ・スイス・セキュリティーズは、3月末までに株式市 場の運営を開始する。同社の電子取引部門責任者、ダン・マシソン氏 が明らかにした。

米国で5年ぶりの電子証券取引ネットワーク(ECN)開設とな る「ライトプール」は、投資信託やヘッジファンド、年金や寄付基金 といった機関投資家が対象。既存の証券取引所と異なり、取引方法に よって利用者を分類するシステムを採用する。厄介な投機筋を締め出 し、価格を設定する方法だ。

業界幹部や一部の投資家の間では、米国に13の証券取引所、3 つのECN、40余りのダークプールが存在することに伴う市場の断片 化を批判する声が挙がっている。ECNは売買注文を引き合わせるコ ンピューターシステムで、ニューヨーク証券取引所やナスダック市場 と競合する。ダークプールは私設取引システムで、呼び値を公表しな い。

マシソン氏は「長期投資家を視野にすべてのルールが設定された 新しいタイプの公示市場に対する真のニーズがある」と指摘。米証券 取引委員会(SEC)によると、迅速な売買注文・執行が行われるコ ンピューターの自動売買戦略を含む超高頻度取引(HFT)が米国株 売買高の少なくとも半分を占めるものの、「われわれの構想は、こうし た市場に先んじ、長期投資家を対象としたニッチ市場を生み出すこと だ」と述べた。

同氏によると、長期投資家を保護するための基準を満たさない企 業は、ライトプールでの直接取引が認められない。ライトプールはク レディ・スイスが機関投資家向けサービスとして資金援助するが、当 初は黒字を見込んでいないという。

ライトプールではクレディ・スイスのダークプール「クロスファ インダー」と同じ技術が採用される。ローゼンブラット・セキュリテ ィーズの昨年12月21日のリポートによると、このシステムの売買高 は米国株市場全体の2.8%を占め、次に規模が大きいゴールドマン・ サックス・グループ運営の私設取引システム「シグマX」とシカゴの 「ゲトコ・エクセキューション・サービシズ」の合計に近い水準。

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