経常黒字額は前年比3カ月ぶり減-貿易黒字が前年下回る(Update2)

昨年11月の日本の経常収支黒字額 は前年同月比で3カ月ぶりに減少した。輸出額の伸び率は小幅拡大し たものの、鉱物性燃料の価格上昇や12月からの家電エコポイント半減 前の駆け込み需要の影響で映像機器の輸入が急増したことから輸入額 の伸び率が上回り、貿易黒字額が2カ月続いて減少したことが要因と なった。

財務省が12日発表した11月の国際収支状況(速報)によると、 海外のモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字は前年同月比

15.7%減の9262億円となった。このうち貿易収支の黒字額は同46.6% 減の2597億円。一方で、所得収支は海外子会社からの再投資収益の受 け取りが増加を続け、同13%増の8229億円の黒字と4カ月連続で増 加した。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、11月の経常 収支の予想中央値は同11.8%減の9725億円だった。

貿易収支の内訳をみると、輸出は前年同月比9.3%増の5兆1459 億円と12カ月連続で増加。伸び率は、昨年2月に過去最大(同47.7% 増)を示した後、縮小を続けていたが、9カ月ぶりに拡大した。一方、 輸入は同15.7%増の4兆8862億円。鉄鋼石や液化天然ガスの価格上 昇に加え、中国やマレーシアからの液晶、プラズマテレビの輸入が大 幅に増加した。

みずほ総合研究所の大塚哲洋エコノミストは7日付のリポートで 「貿易黒字が前年を下回ったことを主因に、経常黒字は3カ月ぶりに 前年比マイナスとなる見込み」とした上で、所得収支は円高が下押し 要因となるなかで再投資収益などが下支えすると予想していた。

11月の経常収支は前月比(季節調整済み)でみると、黒字額は

21.7%減の1兆1451億円、貿易収支は38.1%減の3973億円だった。

--取材協力: Minh Bui, Theresa Barraclough  Editor: Norihiko Kosaka, Hitoshi Ozawa, Tetsuki Murotani

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