ポルトガル、国債入札後も金融支援の必要性は消えていない-ドイツ銀

ポルトガルが12日に実施した国 債入札について、ドスサントス財務相が「比較的成功と言えよう」と 評したのに対して、ドイツ銀行は財政赤字を穴埋めするために金融支 援を必要とする可能性は消えていないの見方を示した。

ロンドン在勤の債券ストラテジスト、モヒト・クマール氏は、 「この日の国債入札は順調だったが、ポルトガルが救済を要請する必 要があるとの当行の見方は変わらない」と述べた。

ポルトガルが実施した10年債入札では買い入れコストが低下した ものの、14年債の入札では上昇した。同国の公債管理機関IGCPに よると、2020年償還債5億9900万ユーロ(約650億円)の平均落 札利回りは6.716%。昨年11月10日に実施した前回の入札では

6.806%だった。政府は14年償還債6億5000万ユーロも、利回り

5.396%(昨年10月27日は4.041%)で発行した。

ドスサントス財務相はこの日、記者団に対し、ポルトガルには国 際支援の必要はないと言明した。

クマール氏は、「今週に入って起きた一連の出来事が国債入札を 支えた」と述べ、「欧州中央銀行(ECB)が大量購入を繰り返した と伝わったほか、日本と中国が支援を表明した。だが、ポルトガルは まだ資金調達で難航している」と指摘した。

ポルトガルは最大200億ユーロの国債を今年発行するほか、増税 と賃金引き下げも実施している。昨年のギリシャの債務危機をきっか けにユーロ圏の高債務国の借り入れコストが大幅上昇したことから、 同国は財政赤字の縮小が可能であることを投資家に納得させなくては ならない。

クマール氏はさらに、「今後の動向次第では借り入れコストが持 続できない水準まで高まる恐れがある。不調な国債入札を見込んでい ないが、借り入れコストが一段と上昇する公算は大きい。センチメン トが上向かなければ、ポルトガルにとって厳しくなるだろう」と解説 した。

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