米国債:下落、10年と30年債入札を警戒

米国債相場は下落。午後の3年 債入札では最高落札利回りが市場予想を下回ったものの、12-13日 に実施される10年と30年債の入札への警戒感が強く、売りが優勢 となった。

3年債入札(320億ドル)の最高落札利回りは1.027%。ブ ルームバーグがプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー) 18社のうち6社を対象にまとめた予想平均では、1.034%だった。 入札後の米国債は一時、下げ幅を縮小した。3年債入札で落札利回 りが昨年7月以来の高水準をつけたことから買いが誘われた。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズのマネジングディレクター で米国債トレーディング責任者のマイケル・フランゼーズ氏は、 「10年債や30年債の利回りは、入札を控えてここから若干上昇す る可能性がある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時24分現在、既発の3年債利回りは前日比2ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.97%。2年債利回り は2bp上げて0.585%。一時は昨年12月8日以来の低水準とな る0.553%をつけた。10年債利回りは、5bp上げて3.34%。一 時は3.37%まで上げていた。

コチャラコタ総裁

米ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は米国では今年、家計 が再び貯蓄を増やし、銀行が資本保持に力を注ぐ中でも、経済の成長 ペースが昨年より「若干加速」しそうだとの認識を示した。

コチャラコタ総裁は11日、ウィスコンシン州マディソンでの 講演で、「リセッション(景気後退)の米経済への影響は大きく、根 強く続いてきた。そしてこの影響は今後も続くだろう」と語った。ま たインフレは「異例に低い」水準から加速する一方、経済成長率は 「恐らく3%に近い」ものとなり、失業率は来年12月まで8%を割 り込まない可能性が高いと予想した。

3年債入札

3年債入札の最高落札利回りが1%を上回ったのは、昨年7月 の入札時につけた1.055%以来初めて。前回12月7日の入札では、 最高落札利回りは0.862%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.06倍、過去10回の平 均値は3.16倍となっている。

落札全体に占める海外の中央銀行を含む間接入札の割合は

39.4%。12月は36.7%だった。過去10回の平均値は42.6%。

プライマリーディーラー以外の直接入札の割合は16.2%。先月 の入札での同割合は18%、過去10回の入札の平均は13.9%となっ ている。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、 2010年の3年債の投資リターンは4.1%、米国債全体のリターンは

5.9%だった。

米財務省は12日に10年債(210億ドル)、13日に30年債 (130億ドル)の入札を実施する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE