ECBのウェーバー氏:欧州の債務危機に楽観は尚早、重要な課題残る

欧州中央銀行(ECB)政策委員 会メンバー、ウェーバー独連銀総裁は11日、今年に入ってから状況を ある程度楽観できるようになったとはいえ、欧州の債務危機が沈静化 したと考えるのは時期尚早だと述べた。

ウェーバー氏はフランクフルトで講演し、「一部でみられる楽観 は、私には時期尚早のように見受けられる」と述べ、「今年、特に経 済見通しについては、慎重ながらも楽観できる十分な根拠が複数ある。 しかし同時に、ドイツも含めて欧州には、金融システム問題の後始末 や国家財政における秩序回復という点で、重要な課題が残されている」 と続けた。

11日の欧州債市場では、ギリシャやアイルランド、ポルトガル の国債が上昇。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の高債務国の国債 を買い入れたとトレーダーが明らかにしたのが背景だ。市場ではポル トガルが救済要請を余儀なくされるとの懸念が高まっている。

ウェーバー氏は、「2011年の見通しは、今回の危機でどれだけ 正しい教訓を学び取ったかに左右される」と述べ、「ユーロ圏債務危 機の責任は主に財政政策にあるのであって、金融市場ではない。危機 の影響を受けた国は、失われた信頼を自分たちの手で取り戻す必要が ある」と続けた。

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