カナダの銀行に好機-米銀は「バーゲンセール」状態、手元資金は潤沢

カナダの銀行各行が海外事業 拡大に向け、サントラスト・バンクスやジオンズ・バンコープ、リ ージョンズ・ファイナンシャルといった米金融機関の買収を狙う可 能性があると、アナリストらは指摘する。カナダの銀行が昨年関与 した買収は159億ドル(約1兆3200億円)相当と過去最高だっ た。

クレジットサイツのニューヨーク在勤アナリスト、プリ・デシ ルバ氏は、ジョージア州最大の銀行であるサントラストは、米南東 部に個人向け銀行事業を展開するロイヤル・バンク・オブ・カナダ (RBC)とトロント・ドミニオン銀行どちらにとっても「ぴった りだろう」と指摘した。

ソルトレークシティーに本店を置くジオンズは、米地方銀行マ ーシャル・アンド・イルズリー買収で先月合意したバンク・オブ・ モントリオールにとって、米中西部重視の戦略に適したものになり そうだという。

デシルバ氏は電話インタビューで、米国の「地銀と中規模の銀 行、地域の銀行は容易に買収できる。カナダの5大銀行は存在感を 高めるために良好な立場にある」と述べた。

世界経済フォーラム(WEF)によれば、カナダの銀行は3年 連続で世界で最も健全とされている。ブルームバーグのデータによ ると、カナダの銀行は昨年、国内や米国、英国などで21件の買収 を発表。それまでの最高は2007年の20件、総額140億ドル相当 だった。

米トウロ大学経営大学院(ニューヨーク)のマイケル・ウィリ アムズ学部長は、「カナダの銀行には、バーゲンセールのように見 え始めているだろう。手元資金が潤沢で安定しているカナダの銀行 は、海外に目を向けられる位置にいる」と指摘した。

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