【テクニカル分析】米S&P500種、80年代以来の割安水準に到達も

米国株の指標、S&P500種株価指 数のバリュエーション(株価評価)は1980年代以来の低水準に達する 可能性があると、ジャニー・モンゴメリー・スコットはみている。今 後数年にわたり企業利益が株価を上回るペースで伸びるためだという。

ジャニー・モンゴメリーのテクニカル分析責任者、ダン・ワント ロブスキ氏によると、S&P500種の月間ベースの株価収益率(PER) は10倍付近に低下し、1900年以降3回の長期弱気相場時に見られたバ リュエーションの底に達する可能性がある。昨年12月には15.8倍と、 同年4月以来の高水準だった。

ワントロブスキ氏は、10日の顧客向けリポートで過去の長期的な 弱気相場について、「株式相場がレンジ内にとどまる一方で企業利益が 増加するという危機後の回復局面を迎えることが多かった」と説明。 「米国株は現在、その段階に差し掛かっている」と指摘した。

米経済が大恐慌以降最悪の金融危機に苦しむ中、S&P500種は 2009年3月に12年ぶりの安値に下落。その後は米政府と米連邦準備制 度理事会(FRB)による景気刺激措置や、S&P500種採用企業の7 割が史上最長となる6四半期連続の市場予想を上回る増益決算を計上 したのを支えに、これまでに88%反発した。

株式相場の変動周期を15-20年とみているワントロブスキ氏は、 S&P500種について、現在は2000年に始まった弱気相場の真っただ 中にあり、「落ち着いた」レンジ取引にとどまる公算が大きいとの見方 を示した。前回1966-82年の弱気相場の際には、S&P500種のPE Rが10倍を下回った後に強気相場に転じた。

ブルームバーグがウォール街の大手金融機関ストラテジスト11人 を対象にまとめた調査によると、S&P500企業の今年の1株利益は 92.75ドルと、過去最高だった07年の85.32ドルを上回る水準に達す る見込みだが、S&P500種の11年末の水準は1384ポイントと予想さ れている。07年10月9日に記録した史上最高値(1565.15ポイント) を12%下回る水準。

-- Editors: Stephen Kleege, Joanna Ossinger

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Lu Wang in New York at +1-212-617-2564 or lwang8@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Nick Baker at +1-212-617-5919 or nbaker7@bloomberg.net.

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