日航、アメリカン:共同事業を4月に開始-利便性を向上へ

経営再建中の日本航空と米アメリ カン航空は11日、4月1日から共同事業を開始すると発表した。アジ アと北米間の対象路線で、利便性の向上や競争力の強化を目指す。具 体的には、顧客に最適な運航スケジュールに組み合わせていくほか、 運賃の共通化、共同サービスの展開などを挙げている。

両社は国際航空連合ワンワールドに加盟している。日米当局はそ れぞれ、両社の独占禁止法の適用除外(ATI)を認可している。ま た、日米両政府は航空会社が路線や便数などを自由に設定できる航空 自由化(オープンスカイ)協定に署名した。

共同事業では、3月27日の夏ダイヤから、日航の成田-ニューヨ ーク、シカゴ、ロサンゼルス、アメリカンの成田-ダラス・フォート ワース、羽田-ニューヨークなどの10路線を対象とし、さらに拡大し ていく。また、4月からは共同で営業活動を行い、両社のホームペー ジを活用してネット販売なども強化していく。

日航の大西賢社長は同日、都内の共同会見で、共同事業により日 航グループの再建に確実につなげたいと述べたほか、航空業界の競争 が激化する中で「アライアンスの持つ意味がより大切になってくる」 と強調した。経済効果については、両社合計の収支ベースで年間約130 億円程度を見込んでいることを明らかにした。

アメリカンのトーマス・ホートン社長は「アジアと北米を結ぶこ とは航空事業者のみならず、日米両国経済や市民にも恩恵がある」と 述べ、日航は国内のみならず、中国を含むアジア太平洋地域の主要都 市をカバーしており、両社が協力することでより競争力を増すことは 明白と指摘した。

ワンワールドの提携関係も強化

ホートン氏はまた、両社間の共同事業のみならず、ワンワールド の提携関係も強化しながら事業を拡大すると強調し、欧州やロシアな どさまざまな国々の航空会社が加盟しており、インドの航空会社が年 内に加盟するなど、今後もメンバーが拡大すると指摘した。さらに、 ターゲットはプレミアム層を主体としつつ、幅広い層へのサービスを 強化し、多くの顧客獲得を目指す考えを示した。

一方、ホートン氏は日航への投資に関して、現在は考えていない と述べ、知識の共有や収益性の向上などに努めていくと語った。

-- Editors:Hideki Asai、Tetsuzo Ushiroyama、Hitoshi Sugimoto

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