SEC監察官、法執行局長を調査-シティとの和解で便宜図った疑い

【記者:Joshua Gallu】

1月10日(ブルームバーグ):米証券取引委員会(SEC)が米 銀シティグループから7500万ドル(約62億円)の支払いを受ける ことで合意した昨年7月の和解に関し、SECのロバート・クザミ法 執行局長が同行元幹部に便宜を図ったとの疑いについて、SECの内 部監察部門が調査している。

デービッド・コッツ監察官は、チャールズ・グラスリー上院議員 (共和、アイオワ州)の要請を受けて調査に着手した。同議員が転送 してきた今回の疑惑につながる未署名の書簡によると、クザミ局長は シティの代理人を務める弁護士と協議した後、元幹部2人に対する申 し立てを弱めるよう部下に要請した。シティの広報担当、ジョン・デ ィアット氏はコメントを控えた。

シティは7月、同行がサブプライム(信用力の低い個人向け)住 宅ローンの関連投資を実際より少なく開示したとされる問題で、7500 万ドルを支払うことでSECと和解した。この問題に関連してシティ の元最高財務責任者(CFO)、ゲーリー・クリッテンデン氏と投資家 向け広報(IR)部門の元責任者、アーサー・ティルデスリー氏は容 疑を肯定も否定もせずに、それぞれ10万ドル、8万ドルを支払うこ とで合意。両氏は詐欺について指摘されなかった。

SECのジョン・ネスター報道官はクザミ局長がコメントを求め られたことを受けた声明文で、「和解はシティと個人に責任を適切に問 う内容だった」とし、「徹底的な調査に加え、証拠や該当する法律を慎 重に精査した結果だった。監察官の調査に対して支援・協力する用意 はある」と述べた。

ブルームバーグ・ニュースが入手した書簡の写しによると、SE C職員はクリッテンデン、ティルデスリー両氏に対する詐欺申し立て を準備していた。しかし、クザミ局長は自身の「親しい友人で、対象 となる個人ではなくシティ側の著名弁護士と秘密の協議を職員に告げ ずに」行った後、そうした主張を取り下げるよう部下に要請したとい う。

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