アジア株:下落、欧州のソブリン債危機と中国やインドの利上げ懸念で

【記者:Jonathan Burgos】

1月11日(ブルームバーグ):11日のアジア株式相場は下落。指 標のMSCIアジア太平洋指数は日中の取引ベースで約2週間ぶりの 安値に下げている。欧州のソブリン債危機の悪化観測と中国やインド などの中央銀行がインフレ抑制に向けて利上げを行うとの懸念が背景 となっている。

オーストラリアのアルミナはシドニー市場で4.3%安。合弁事業 相手の米アルコアの決算で、売上高が市場予想を下回ったことが嫌気 された。キヤノンも軟調。円相場が対ドルで強含み、輸出利益の見通 しが損なわれた。欧州での売り上げが約22%を占める韓国のサムス ン電子は0.6%安。ポルトガルとアイルランドの債券保証コストが過 去最高水準に上昇したのが材料視された。

英資産運用会社シュローダーのファンドマネジャー、リー・キン フェイ氏(シンガポール在勤)は「欧州の債務問題はかなり後退しつ つあるものの、各政府が断固たる行動を取るまでは懸念が残るだろう」 と指摘。「インフレは投資家が真に懸念していることだ。中央銀行が 利上げを余儀なくされることを意味するからだ」と語った。

MSCIアジア太平洋指数は日本時間午前11時54分現在、前 日比0.1%安の137.14。このままいけば終値ベースで昨年12月30 日以来の安値となる。指数構成銘柄のうち、値上がりと値下がりの割 合はほぼ同じ。日経平均株価の午前終値は前週末比24円7銭 (0.2%)安の1万516円97銭。

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