欧州銀行債の保証料が過去最高水準-投資家に負担強いるEU案で

金融機関の公的救済に伴うコスト を優先債保有者にも負担させるという欧州連合(EU)の提案を受け て、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では公的資金 を受け取った金融機関の社債保証コストが過去最高水準に上昇してい る。

CMAによると、ドイツ政府から182億ユーロ(約1兆9600億円) の公的資金を受けたコメルツ銀行の社債のCDSスプレッドは今年に なってほぼ2倍の水準に上昇。イタリアの銀行、バンカ・モンテ・デ イ・パスキ・ディ・シエナの社債の同スプレッドは35%上昇した。

欧州の銀行・保険25社の社債で構成するマークイットiTrax x金融指数のスプレッドは、米銀行債の保証コストとの比較で過去最 高となった。米銀主要6行のCDSスプレッドの平均は、欧州銀の平 均を71ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回っている。信 用危機が最も悪化した2008年10月には米銀が341bp上回っていた。

EUの行政執行機関、欧州委員会は先週、財政破たんを回避する ため、危機にひんした銀行の優先債保有者に損失の負担を強いる可能 性があると提案。これが、欧州の銀行優先債の重しとなっている。

ウニクレディトのアナリスト(ミュンヘン在勤)、アレクサンダ ー・プレンク氏は、「優先債再編の話を受け、誰もが安全な避難先に逃 げ込んで不安定な銘柄を避けている」と述べる一方で、「財務が堅調で 公的資金を必要としないなら、そもそもコストが発生しないのだから 負担を課されることもない」と指摘した。

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