英政権:報酬削減から融資拡大に焦点を変更、銀行との協議で-当局者

【記者:Robert Hutton、Gavin Finch】

1月10日(ブルームバーグ):キャメロン英政権は、国内銀行との 協議の焦点を報酬引き下げから企業向け融資拡大に切り替えた。事情 に詳しい複数の当局者が明らかにしたもので、昨年の公式表明を後退 させる動きだ。

政府当局者2人が10日、協議は非公開だとして匿名を条件に語っ たところでは、銀行がいくら賞与を削っても有権者は銀行員の報酬が 高過ぎるとの見方を変えない公算が大きいと、閣僚らは認識している。 当局者らは、銀行融資の拡大が経済成長の加速につながり、政権の支 持率を押し上げる可能性があると指摘した。

キャメロン首相は9日、英BBC放送とのインタビューで、「銀行 が社会的責任を示すために一段の措置を講じる必要がまだあるかと言 えば、その通りだ」とした上で、「これら銀行が大小の企業に融資する ことをわれわれは望んでいる」と述べた。

キャメロン政権は、労働党率いる前政権が2008年の銀行救済後に 経験したのと同じ問題に直面している。政府は、ロイヤル・バンク・ オブ・スコットランド・グループ(RBS)など国が出資した銀行の 経営を成功させる必要がある。このため、バークレイズなど政府が報 酬をコントロールできない銀行と劣らない給与が、救済を受けた銀行 でも支払われることになる。

ロンドンの幹部人材あっせん会社ケネディ・グループのジェーソ ン・ケネディ最高経営責任者(CEO)は「公的資金を回収するには 銀行を圧迫できないことにキャメロン首相は気付いた」とし、「金の卵 を産むガチョウの首を絞めることは意味をなさない」と例えた。

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